私は昔、高校の先生をしていました。私が勤めていた学校には当時吹奏楽部がなかったのですが、生徒たちの中で吹奏楽をやりたい!という声があったのと、私自身が学生時代に吹奏楽をやっていたのとで…思い切って吹奏楽部を作ることにしました!ただ、私は学生時代にイチ吹奏楽部員だったというだけで、音楽の勉強を専門的にしてきたわけではないことを生徒たちに話し、私ができる範囲でなら…と条件をつけてもらっていました。
しばらくの間は細々と活動していましたが…新たな部員を迎える度に、もっと活動の場を増やしたい!コンクールにも出たい!と部員が言うようになりました。私にはとても無理だよ、そういう約束で部活を始めたんだよ、と伝えたら….とある部員が、それなら自分たちでやる!と、コンクールへ出るための模索を始めたのです。わからないことは中学時代の恩師に聞いて、必要であれば親に協力してもらって、部員たち自身は演奏技術を進歩させて…そして何と、その年の夏にコンクール出場を果たしたのです!成績も初出場にしては好成績でした。
私は当時の部員たちに、大切なことを教わりました。それは…やる気になれば何でもできる、できないと思ってしまえばできない、自分の限界は自分で決めるものだ、と。
その後は私も努力して、演奏の場を広げたり、コンクールでの好成績を目指して頑張りました。現在私は退職してしまいましたが、その学校の吹奏楽部は今も精力的に活動を続けています。
そして時は流れて…退職してからしばらく音楽を離れていましたが、数年前にテレビで見たドラムサークル…これだ!と思いました。私もこれをやってみたい!久しぶりに興奮しました。
でも、今の私は発達障がい児の子育てに追われて、ドラムサークルの勉強なんてとてもできない日々…やっぱり今の私にはまだまだ先の夢だな、と思っていました。それでも時間を見つけて、100均で売っているバケツを使った太鼓づくりとか、ちょこちょことはやっていました。
そして、先日友人の誘いでとある音楽教室へ行って、ドラムサークル的な体験をさせてもらいましたが…そこでいろいろ見えてきたことがあって…私がやりたい、理想とするドラムサークルの形がはっきりとわかったのです。
新たなチャレンジ…相変わらず自己肯定感の低い私には、ものすごく怖いことです。壁を突き破ること、クローゼットの外へ出ることが、どれだけ恐れを伴うことか。それでも、今の私はやってみたい!という気持ちの方が上回ります。やればできる、やらなきゃできない、限界は自分で決めるものだって、あの時教わったはずです。
そういうわけで…ドラムサークル、本格始動したいと思います!さぁ、限界突破!いきますよー(^_^)
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