樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

私たちの世代が犯した罪とは

私が住んでいる田舎では考えられないことですが…都会では子育て世代の人たちが集まりすぎて、保育園に入れない人が多く、待機児童と呼ばれる子供たちがたくさんいるのだそうです。

中には無認可の託児所に子供を預けざるを得ず、そこで質の悪い保育を受けたり、ひどい時には子供が命を落としてしまうこともあって、そんなニュースを目にすると何とも言えない気持ちに襲われます。

都会での育児…どうしても核家族が多くなるかと思いますが、閉塞感のある場所で親子2人きり…お互いに息が詰まるのではないでしょうか。また、子育てに行き詰まった時や、子供が何か問題を起こした時に、自分自身で解決しなければならず苦しい場面も多いと思います。

 

ひと昔前までは、年寄りも子供も同じ家に住むのが当たり前でした。でも…いつからか、いつのまにか、若い世代の家族は都会に住み、年配者は田舎に残ってひっそり暮らすのが当たり前になってしまいました。今のお年寄り世代の人たち、こんな老後の生活になると誰が予想していたでしょうか。独居老人となり、孤独死の恐怖に怯えながら生きる人もいるかもしれません。

私たちの世代がやってきていること。親世代と離れて暮らし、自分たちの都合のいい生活をしていること。このことが、子供たちからお年寄りと触れ合う機会を奪い、豊かな自然の中での生活を奪い、子供たちの心が荒む原因のひとつになっている気がするのです。

子供が何か問題を起こして悩んでいる時。ママやパパには言えなくても、おじいちゃんやおばあちゃんには言えることもあるかもしれない。でも、都会の狭いコミュニティの中ではそうもいかず、ひとり悩みを抱える子もいるのかもしれません。

ひとり悩んでいても、豊かな自然や、広い空を見上げているうちに、自分の悩みがちっぽけに思えてきて、明日への元気をもらえることもあるかもしれない。でも、都会ではそういう訳にもいきません。

(さっきから都会をディスってばかりいますが…言いたいことをわかりやすくするために、田舎と都会を対比させて書いています。都会に住んでいても心豊かな人もいるだろうし、田舎でも闇を抱えている人はいると思います…)

 

今もどこかで起きていて、決してなくなることのない、子供たちのいじめ問題。子供たちの心が荒んでいることが、大きな原因のひとつだと思います。

私たちの世代が、自分たちの都合を優先してきた結果、今起きていること。因果応報。

未来への、いちばんの財産であるはずの子供たち…子供たちに生きていく上での大切なことを伝えることもなく、ただ自分たちの都合に子供を付き合わせてきた結果…振り込め詐欺の横行、バイトテロ等の愉快犯など、自分たちの都合しか考えない若者が、次々に誕生しています。

私たちの老後には、どんな未来が待ち構えているのか…今のままでは、私は不安でしかありません。

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