私は田舎に住んでいます。田舎の風景が好きだし、心地よいからです。
広い空と広い海、山には緑、四季折々に変化する風景、田んぼには水が張り、畑にはその時期の作物が植えられています。
自然の中であっても、程よく人の手が入り、整然と整った風景の美しさ。手をかけてくれる人がいるからこそ成り立っている風景だと思います。
しかし、近頃は空き家や耕作放棄地が目立つようになりました。高齢化が進み、その土地の面倒を見る人がいなくなってしまったのです。荒れ放題の土地や庭、今後こういう場所がさらに増えてしまうのかもしれません。
土地が荒れると、そこに動物、植物、いろいろなものが入り乱れます。動物や植物にとっては心地よいのかもしれませんが、私達人間にとっては、あまり心地よい風景とはいえません。私たちの地域では、イノシシの被害に遭われた農家さんの悲痛な声をよくお聞きします。
自然は私たちを癒してくれる時もありますが、自然は時に厳しさを見せ、私たちに試練を与えることもあります。異常気象による豪雨、火山の噴火、頻発する地震など、毎年何らかの被害が出てしまっています。
私は田舎に住んでいるからか、自然の大切さを日々感じていますが、近頃の私たちの生活…自然を大切にできていません。生活排水を垂れ流し、排気ガスを撒き散らし、プラスチック製品を使い続け、空気や海は年々汚されています。今の私たちの生活が、確実に地球温暖化を招いているのはわかりますが、今の便利な生活を手放すこともできない…矛盾した気持ちが私の中に混在しています。
地球温暖化対策…もう手遅れなのかもしれません。でも、みんながみんな諦めてしまったら、地球は確実に破滅へと向かっていきます。
今の便利な生活は手放せないけれど、地球のために今できることを、ひとりひとりが考えてみること。それだけでも、多少は変わってくるのかな?という気はします。
母なる大地の ふところに
我ら人の子の 喜びはある
大地を愛せよ 大地に生きる
人の子ら その立つ土に感謝せよ
平和な大地を 静かな大地を
大地を褒めよ 讃えよ土を
恩寵の豊かな大地 我ら人の子の
大地を褒めよ 讃えよ土を
母なる大地を 母なる大地を
讃えよ 褒めよ 讃えよ 土を
母なる大地を ああ
讃えよ大地を ああ
(合唱曲 大地讃頌より)