樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

ただただ、悲しいだけ

発達障がいを抱える親子や、発達障がい一歩手前のグレーゾーンにいる親子、けっこう私のまわりにもいます。発達障がい児にとって、学校という場所で集団生活を送ることは苦労の連続です。

感情のコントロールがまだまだできない子供たち、まわりの子の影響を受けることもしばしばあります。考え方の違いで衝突したり、友達が自分にはないものを持っていて嫉妬したり、友達の心ないひと言がどうしても許せなかったり、自分の想いをうまく伝えられなかったり…そんな時に発達障がいの子供たちは、感情の赴くままに行動してしまったり、逆に自分の殻に閉じこもってしまったりするのです。

ひとりひとりが、いろいろな課題を抱えて生きています。それは障がいがあってもなくても同じことなのですが、私はやはり障がいや何らかの生きづらさを抱えている子たちに目がいきます。

 

今までは子供の送り迎えなどで学校に足を運ぶことも多く、いろいろな子たちの様子を直接目にしていました。心配な子たち、どんなふうに生活しているのか?を、自分の目で確かめていました。でも最近は、うちの子たちが放課後デイへ行くことも多くなり、その日はデイの先生がお迎えに行ってくれるので、私は学校へ行かなくてもいいのです。そうなると、学校での子供たちの様子は、主に学年だより等のお手紙とか、ブログとかで知ることになります。

私が(勝手に)気にかけている子たち…教室から飛び出してしまう子や、学校では緊張して給食すら食べられない子、お友達と衝突が絶えない子など、本当にいろいろいるのですが、お手紙の様子ではその子たちも学校行事に笑顔で参加できていたり、みんなが少しずつ課題をクリアしているんだなー、と、うれしく思っていました。

でも…実はそうではなかったんです。

教室から飛び出してしまう子、落ち着いてきたと思っていた子が、実はお薬を飲み始めていて、そのおかげて落ち着いていること、その子のママにとってはお薬を飲むことが苦渋の決断だったことを知りました。

給食すら食べられない子、合宿に笑顔で参加していて、すごい!と思っていましたが、実は合宿でご飯を食べることができずに、ご飯のたびに家に帰っていたことを聞きました。お泊まりに関しては聞いていませんが、恐らく家に帰ったのではないかと思います。

お友達と衝突が絶えない子、表面的にぶつかることは減ったそうですが、見えないところでひどい手紙のやり取りがあったりするのだそうです。

 

ひとりひとりの課題、そう簡単にクリアできるものではないこと、ママ達がまだまだ苦労をしていること…現実を知って、私は(勝手に)彼らの成長を喜んでいたのもあって…ただ悲しいというか、虚しいというか、この先待っているであろう途方もない道のりに、ただ想いを馳せる…そんな気持ちに襲われました。

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