樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

感じることで得るもの

私たちは日々いろいろなことを感じながら生きています。うれしい、楽しい、悲しい、許せない、やるせない、むなしい、せつない、しんみり、ほっこり、まったり、…段々変な方向になってきたので、このへんにしておきます(^_^;)

私たちが持ついろいろな感情、ポジティブなものもあればネガティブなものもあります。何となく、ポジティブ=善、ネガティブ=悪、というイメージがありますが、私はどんな感情であっても、その人に必要なものだと思っています。その時に得た感情をしっかりと味わい尽くすことで、そのひとつひとつが経験となり、その人の深みにつながるのだと思います。

 

私は子供の頃から音楽を聴くことが好きでしたが、マイナー調の曲があまり好きではありませんでした。どうせ聞くなら、楽しくてノリの良い曲の方がいいのに…なんでこんなに暗い曲があるのだろうか?と、不思議に思っていました。

思春期を経て大人になるにつれて、人は様々な経験を重ねていきます。うれしいことや楽しいことはもちろん、悲しいことや辛いこと、自分の力ではどうにもならないことなども経験していきます。

大人になってから、子供の頃に良さのわからなかったバラードやマイナー調の曲の良さがわかるようになりました。聴いていて、本当に心に染み渡ります。マイナー調の曲、自分が経験した辛さや切なさに、そっと寄り添ってくれるような、そんな感じなんですよね。同様に、最近はド演歌の世界というのも面白いなー、と思えるようになりました。

 

一方で、学生時代に吹奏楽をやっていたのもあり、クラシックも好きなジャンルのひとつです。中でも大好きなのが、定番中の定番ではありますが、ベートーベンの第九!しかも合唱つきの第4楽章が好きです。歓喜の歌とも言われる第九、日本ではなぜか年末の風物詩になりましたが、絶望から歓喜へと昇華する様が本当に見事で、魂が打ち震えます。しかも、作った当時ベートーベンはほとんど耳が聞こえなくなっていたのだそうで、そんな状況の中で作ったことを思うと、なおさら感動します。

 

その人の人生経験が豊かであればあるほど、様々な感情を味わい尽くしていればいるほど、聴く音楽も味わいを増し、時には魂を揺さぶられることもあります。

逆に、人生の中で辛い経験をした時に、音楽を聴くことで癒され、時には励まされて、辛い経験を乗り越える力をもらえることもあります。

また、同じ曲を聴いていても、その時の精神状態によって聴こえ方が違ったりもして、音楽って本当に面白いなー、と思います。

No music, no life … (音楽のない人生なんて)とは、よく言ったものだと思います。

f:id:hattatsumamajuan:20190705000839j:image