樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

生命誕生の神秘

今日は七夕、残念ながら私の住んでいる地域から天の川は見えませんが、きっと雲の上では彦星と織姫がひとときの逢瀬を楽しんでいることと思います。

そして…七夕は私にとっては、別の意味で特別な日です。なぜなら、娘の誕生日が7月7日だからです。七夕が誕生日、ロマンチックですよね。娘が生まれた時のことは、10年以上経った今でもよく覚えています。

 

女性にとって出産は、大きな経験のひとつだと思います。人によってお産もさまざま、中には辛いお産を経験して、もう二度とお産はゴメンだよ!という人もいると聞きます。私の場合は、ありがたいことに子供2人とも安産でした。

娘の出産予定日は2008年7月9日、うまくしたら七夕ベビーになるかもよ?なんて話していたら、7月7日になったばかりの午前1時ごろ、陣痛のような痛みが始まりました。とりあえず病院へ向かい、夜間出入り口から入って診察を受け、そのままお産に向けて入院となりました。

陣痛は確かに痛かったけれど、付き添ってくれた母親や旦那さんが代わる代わる痛い腰をさすってくれて、何とか乗り切りました。入院して12時間が経った頃、子宮口が最大になり、いよいよ赤ちゃんが生まれてくる段階に入りました。最後のひと踏ん張りです。

助産師さんの指示で、陣痛のタイミングとともにいきみます。赤ちゃんが少しずつ、少しずつ、そしていよいよ最後、たぶんとんでもない唸り声をあげながら思い切りいきんで…無事に赤ちゃんが出てきてくれました。

 

生まれたての赤ちゃんを、助産師さんが私の胸のところに連れてきてくれました。しばしのカンガルーケア…母親としての実感はまだまだありませんでしたが、そこに確かに息づく小さな命に、私は何とも言えない、穏やかな感動に包まれていました。

生命を身ごもり、共に過ごし、やがて出産する…自然の流れと一体となって、宇宙に身を委ねて…何とも原始的な、そして神秘的な体験ができたこと。女性に生まれて本当によかったと思いました。

f:id:hattatsumamajuan:20190706171333j:image

ここで終われば感動エピソードなのですが、私の初めてのお産には続きがあります。神秘体験から、一気に現実的になります。

まず、出産時に思い切りいきんだせいで、子宮口に裂け傷ができてしまい、お医者さんが縫ってくれたのですが…そのやりとりが「ここを縫えばいいんだよね?」「あー、うまいうまい!」「こんな感じでいいんでしょ?」みたいな、軽ーいノリだったのです。若いお医者さんだったので仕方ないのですが、おいおい大丈夫?と思っちゃいました。

そして、私の最大の誤算…出産はゴールではなくて、スタートなんだということを忘れていました。つまり、産後の心構えが全くできていなかったのです(>_<) 休む間も無く始まる赤ちゃんのお世話、おっぱいにオムツにお風呂、その他もろもろ…現実は厳しく、母は大変なのです。赤ちゃんがいくら可愛いと言えども、正直参ってしまいました。