樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

理想的な年齢の重ねかた

私がお勤めしている保育園には、いろいろな年齢層の保育士さんがいらっしゃいます。

短大を卒業してホヤホヤのフレッシュな人、比較的元気な若手、中心となるベテラン世代、そして高齢者の年齢に差し掛かる方も数名いらっしゃいます。

 

夕方の時間のみで来てくれる、とある高齢パート保育士さんのお話。彼女は見た目は可愛らしいおばちゃまで、実年齢を聞くとビックリするくらいに若さを保っていらっしゃいます。物腰が柔らかく、普段あまり自分からは前へ出ることはありません。

先日保育園で行われた納涼祭での出来事。園内にお客さまが多数いらっしゃるので、事務室に鍵をかけておかなければいけないのですが、何度やっても鍵がかからなくなってしまいました。鍵を差し込んで、動くことは動くのですが、フックがうまく引っかからない状態、という感じ…わかりますか?

事務室に鍵がかけられなければ、誰かしら待機していなければいけません。私はこの日は厨房でお手伝いをしなければならず、このままでは迷惑をかけてしまう…とりあえず、通りかかった先生に片っ端から声をかけて、鍵のことを聞いてみても…どの先生もうまく鍵をかけられません。

 

さあ、いよいよ困ったぞ…そんな時に、例の高齢保育士さんが通りかかったので、鍵のことを相談してみました。すると彼女は、あー前にもこんなことあったわ、確かこうして、こうしてね…と、一発で直してしまったんです!見事にロック成功!やったー!

私にとって救世主となった彼女、あら、よかったわね!と軽やかにその場を後にしました。何てカッコいい!そして何て爽やかなんでしょう!

自分ができることを自慢するのではなく、ひけらかすのでもなく、困った人がいたらさりげなくサッと助ける…私もこういう年齢の重ね方をしたいものだと、しみじみ感じたエピソードでした。

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