樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

なかなかできない、神秘体験

娘たちが練習をしている、地元の由緒ある神社での巫女舞。いよいよ本番が近づいてきました。

本番数日前、実際に神社の拝殿での通し稽古がありました。楽員さん(楽器担当の人たち)も一緒なので、行われたのは夜の神社。行燈に灯がともり、何とも幻想的な雰囲気です。

実際に神社の拝殿に足を踏み入れるので、まずは全員でお祓いを受けます。暑い中でのしばしの間でしたが、お祓いを受けている間に涼しい風がサーっと吹き抜けていきました。

そして、いざ拝殿へ。皆が静々と歩を進めていきます。神職さんや楽員さん達は慣れたものですが、新米の巫女とその親である私たちは、何とも言えない緊張感に包まれ…特に敏感なうちの娘、「私はここに入っていいんですか?」と何度も確認し、なかなか拝殿に足を踏み入れることができずにいました。そんな様子を見かねた神職の方に促されて、何とか拝殿へと入っていきました。

 

さあ、通し稽古です。太鼓や笛の音、そして神職の方の突き抜けるような声が響き渡ります。

通し稽古ということで、ある程度簡略化しながら式次第が進んでいき…いよいよ娘たちの神楽舞です。神職さんの掛け声を合図に、拝殿のさらに一段奥へと娘たちが進んでいきます。神社が夜の闇に包まれているのもあるのでしょうが…巫女の2人しか入れない、特別な、神聖な場所で踊る神楽舞。いつもと同じはずなのに、神様に捧げる感じが一段と増して、とても神秘的で…娘たちが本当に神の使いに見えて、見守っていた私は静かな感動に包まれました。娘たちは緊張していたようですが、踊り自体はもう安心して見ていられるほどに上達しました。

残念ながら、祭礼当日は私たち親2人、裏方のため拝殿の中へ入ることができません。なので、この通し稽古で娘たちの神楽舞を存分に味わいました。

 

通し稽古がひと通り終わって…神職さんや楽員さんから、動きの細かい点に関してご指摘はありましたが、本番でもこれくらい踊ることができれば大丈夫でしょう、と合格点をもらえました。巫女たち、がんばりました!あとは当日、緊張せずに自分たちの踊りを披露するだけです。

それにしても、夜の神社での、稽古とはいえ神様に捧げる踊りを踊る娘たちと、それを見守る私たち親2人。普段はなかなかできない神秘体験でした。

とりわけ印象に残ったこと…お祓いの時や拝殿で娘たちが踊っている間、涼しい風が吹き抜けているのが印象的でした。そのせいか、あまり暑さを感じることはありませんでした。

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*できれば夜の神社の雰囲気が伝わる写真にしたかったのですが、通し稽古の間はとてもとても、写真を撮ろうという気持ちにはなりませんでした。なので、昼間の神社の写真です(^_^;) すみません。