先日私たちの住む地域に襲いかかった台風…普段の景色を一変させました。屋根や看板は飛び、電柱が倒れ、木々もなぎ倒されました。
私は木が大好きです。密かにお気に入りの木があったりもします。私本来の名前も「樹安」というくらいですからね…
実家のすぐ近く、道端にあった大木。何の木かはわかりませんが、小さい時から見守ってくれていた大きな木が、今回の台風で倒れてしまいました。道を塞ぐような形で電線に引っかかっていたため、残念ながら切ることに…切ってみたら、大きな幹の中はスカスカになっていました。もう、寿命だったんですね…今までおつかれさまでした。勝手な思いではありますが、ずっと見守ってくれて本当にありがとう。
一方で、通勤途中で見かける百日紅の見事な大木。夏場、あまり花が咲かない時期に真っ赤な花を咲かせて、毎年私たちの目を楽しませてくれます。今年も赤い花をつけ始めていたところに、今回の台風に襲われてしまい…倒木こそしなかったものの、葉っぱも花も吹き飛ばされ、禿げた木の状態になってしまいました。
仕方ない、今年はもう赤い花はあきらめようかな、と思っていたら…あれ?よく見ると、日に日に緑の葉っぱを復活させているじゃないですか。そして再び赤い花をつけ始めているじゃないですか!何て生命力!私はこの大きな木の逞しい姿に、元気をもらっています。
木の生命力、もうひとつだけエピソードがあります。
やはり通勤途中で見かける、とある家の庭にある藤の大木。この木も見た目が立派で、初夏になるときれいな紫の花を咲かせます。人様の庭にある木ではありますが、毎年勝手に(^_^;)楽しませてもらっています。ただ、その木が大きくなり過ぎて、その家の屋根に覆いかぶさっている状態で、ちょっと心配していました。
ある日、その家に多くの人の姿が…恐らく造園業者さんだと思うのですが、何人かでその木を切っていました。やはり邪魔だったんだな、残念だけど仕方ない、と思っていましたが、よく見ると完全に切ってしまったのではなく、大元の幹を残して枝を切り落としただけのようです。とりあえずはよかった。
それでも、太い幹が残っただけの藤の木。幹の表面が平らに磨かれただけの、枝や葉っぱすらないその木。どうなるのだろう?と思っていました。
しばらく気にして見ていたら、とある日…平らになった幹の表面に、何と双葉の小さい芽が出たのです!すごい!木が再生し始めた瞬間のその姿。あまりの生命力に私は感動しました。
そして、今は太い幹全体を、こんもりと若い芽が覆っています。きれいな花を咲かせるのはまだ先かもしれませんが、それはそれで可愛らしいです(^_^)
大きな木を見かけると、よく樹齢数百年とか、数千年とか言いますよね。やっぱり木の生命力って凄い!と実感した、今回の出来事でした。