樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

怖さを知って、備えを学ぶ

台風19号、思った以上に広範囲に被害が及びました。各地で豪雨に見舞われ、河川が氾濫し、浸水し、土砂崩れの被害が多発、多くの犠牲者も出てしまいました。

 

ここからは、私が住む南房総地区の視点で書かせていただきます。

台風19号、過去最大規模のスーパー台風。当初の進路予想は東京湾に一直線、規模は915hpa…先日甚大な被害をもたらした台風15号が955hpaだったことを考えると、もう恐怖でしかありません。南房総地区に住む誰しもが、同じことを考えていたでしょう。

 

台風がこちらに来ることがわかってから、私を含めた周りの人たちの備えが始まりました。

まずは住居の備え。雨戸やシャッターの確認、なければ養生テープや段ボールで窓ガラスの補強、家の外にあるものは飛散して周りに迷惑をかけないように片付けます。

次に、来るべき停電や断水対策。懐中電灯や電池の確保、あれば発電機、そして食料や水の用意、念のため風呂桶に水を貯めて断水時のトイレ対策。

自宅と同様に、職場でも備えを万全にします。

 

さあ、やるべきことはやりました。あとは台風を迎え撃つのみ。被害なく過ぎ去るのを祈るのみ。

でも、15号で怖さを知ってしまった私たち、ずっと重い気持ちを抱えながら過ごす日々、体調もどんどん悪くなりました。気圧が下がっている影響もあったかもしれません。

 

そして、いざ台風と対峙。前回家の屋根をやられてしまった人たちは、早々と避難をしていました。本当は家が心配だし、家にいたいのは山々ですが、身を守るのが最優先。賢明な判断だと思います。

我が家は二世帯住宅。私たち家族が住む離れは二階建てで、強風による揺れがあまりに怖いので、今回はとなりの母屋へ避難することにしました。発達障がいを抱える子供たちにとっては、たかがとなりの母屋への避難とはいえ、かなりストレスのたまること。それでも身の安全を優先しました。

 

そして、みんなで無事に台風が過ぎ去ることを祈りました。

すると、台風の進路が思ったよりも西へ…私たちにとっては直撃を免れる形になりました。予想された暴風も、前回ほどではありませんでした。それでも、たまに来る強烈な風が当たって家を揺らすたびに、蘇る怖い思い…早く時間よ過ぎてくれ…ただ祈るのみでした。

 

進路が思ったよりも西へ逸れたことで、静岡、神奈川、東京、山梨、長野、埼玉…まだまだ多くの地域で豪雨による大災害を引き起こしてしまったようです。

恐らくこの地域の方たちは、まさか自分の住む地域がこんなことになるとは、予想していなかったのではないでしょうか。ある程度備えはされていたかもしれませんが、まさかここまでとは…ニュースで流れてくる、想像を絶する光景…

 

実は今、私の家は停電しています。テレビを見ることができないので、被害の状況はあまり把握できてはいないのですが…

今回の台風で、新たに怖さを知ってしまった方はたくさんいらっしゃると思います。甚大は被害、まずはそこから立ち上がることが必要です。そして、今回の被害から学ぶこと、次へと繋げることしか、私たちにはできないと思います。

今回のような台風、残念ながら今後またやってくると思います。恐らく、私たちが人間が引き起こしたであろう、環境破壊の産物であるスーパー台風…その怖さを知り、学び、みんなで備えて、自分で守る。今私たちにできる、最大で唯一のことです。

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最後に、今回の台風で亡くなってしまった方たちのご冥福を心からお祈りします。