樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

ひとりじゃない心強さ

私の家族…パパと子供2人、それと二世帯住宅の母屋に住むおじいちゃん、今は施設に入っているおばあちゃんがいます。そして、車で10分ほど行ったところに、おじいちゃんの妹さん、私にとっては叔母にあたる方が一人暮らしをしています。

前回の台風15号による停電時、私は自分の家族のことで精一杯で、この叔母の存在を忘れていました。もう高齢に差しかかった一人暮らしの女性が、1人で停電の夜を過ごしたのは、きっと寂しかったことと思います。停電して数日経ってから叔母のことに気づき、迎えに行った時の心細そうな様子…申し訳なかったと思います。

 

今回再び勢力の強い台風が迫っている中、前回の反省を踏まえて、今回は早めに叔母を迎えに行きました。そして、普段は二世帯住宅の離れに住む私たちも母屋へ避難し、みんなで一緒に過ごすことにしました。

台風が近づくにつれて、風の音がゴーゴーと唸りを上げはじめました。やっぱり怖いです。こんな時に、きっとひとりではじっと怖さに耐えるのみだったと思いますが、誰かと一緒なら「怖いねー」と話して、気持ちを分かち合うことができます。これだけでも、随分気持ちが楽になるってことに気づきました。

普段は一人暮らしの叔母、台風が近づく中で、ずっと気持ちが重く、体調も優れなかったそうです。台風関連のニュースを見て、ただ暗い気持ちになるだけの日々…でも、家族みんなと一緒にいて、子供たちと遊ぶだけで、随分と気が紛れるのね!と言っていました。

 

やがて本格的に台風の影響が出始め、家の外は大嵐。そんな時にガタンと大きな揺れが!「いま揺れたよね?風のせい?地震?」…結局地震だったのですが、これも1人で過ごしていたらきっとパニックになっていたと思います。「こんな時にねー、地震まで来て嫌だねー」、話して気持ちを分かち合うことで、みんな落ち着きを取り戻しました。

夜になってから、外の嵐の影響か?停電になってしまいました。あらかじめ用意していた懐中電灯をつけ、さらにおじいちゃんがロウソクを持ってきました。暗い中でも、みんなで過ごせば大丈夫。なかなか眠れない中で、ラジオを聞きながら過ごしているうちに、外の風の勢いが落ち着いてきたような?もう大丈夫かもしれないね、そろそろ寝ようか?ということで、それぞれ眠りにつきました。

 

翌日様子を見てみたら、我が家は特に大きな被害はありませんでした。よかった。

叔母の家は大丈夫だったのかな?と車に乗って見に行ったら…叔母の家も大丈夫でした。しかも、叔母の住む地区は停電すらしなかったのだそう…

実は今回の停電で、足元があまり見えない中で叔母が階段を踏み外し、顔をぶつけてアザを作ってしまったのです。もしかしたら、今回はこちらへ呼ばない方がよかったのかな…とも思いましたが、停電していたとしても、やっぱり不安な夜をみんなで過ごした方がよかったと思います。

ひとりじゃないこと。不安な気持ちを誰かと分かち合うことが、こんなに心強く、とっても大切なことなんだと、改めて気づいたのでした。

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