樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

発達障がいと向き合う・その3

「発達障がい」という言葉、最近テレビでもよく取り上げられるようになり、だいぶ知られるようになりました。ただ…あまりいいイメージを持たれていないのが現状、ですよね。私自身も我が子の抱える発達障がい、未だにネガティブなイメージを持っていますし…。

 

でも…そのネガティブなイメージに負けてはいけない!

日々感じる生きづらさや、ふとした時に受ける心の傷に凹んでいる場合ではない!

発達障がいは個性!いいところもいっぱいあるんです!

(…と、自分に気合を入れているところです。)

 

発達障がいの1番の特徴は、発達の極端なデコボコだと思います。つまり、できないところは極端にできないけれど、その分できることはずば抜けているのです。

うちの家族の場合…

娘は場の空気や人の気持ちを読むことが極端に苦手だけれど、好奇心はずば抜けています。チャレンジできそうなことは、とりあえず何でもやってみて、その中でハマるものにはとことんハマります。今までで1番ハマったのは…ネイルかな?今では私よりも上手に塗ることができるし、色使いやデコレーションなども研究を重ねています。

息子は娘とは逆で、場の雰囲気に敏感過ぎて、行ける場所がものすごく限られてしまいます。人に対しても好きな人と苦手な人とが極端です。でも、家など落ち着いて過ごせる場所にいる時は、彼のユーモアのセンスが爆発します。ものまね、オリジナルギャグ、フリップ芸、歌や踊り…とにかく楽しいことや面白いことが大好き!家では私も一緒になってバカなことをして遊んでいます。

そして私自身…(私も発達障がい気味です)とにかく自分に自信がなく、健全な人間関係を築くことが下手です。そんな私のずば抜けた部分…凝り性で、一旦興味を持つとトコトン調べ上げるので、雑学の知識量は半端ないかもしれません。家でクイズ番組を見ていても、結構正解率は高いです。上の娘が小学校高学年の現時点で、宿題を教えるくらいの知識は持っています。

 

発達障がいを抱えながら生きている私たち、やはり日々の生活で壁にぶち当たることもあるし、ちょっとしたことで落ち込むこともあります。落ち込んで、立ち直って、また落ち込んで…を繰り返す毎日です。

でも発達障がいだからといって、それを理由に自分たちを卑下したり、まわりに必要以上に気を遣ったりするのを、もうやめようと思います。

私たちは私たち。発達障がいという強烈な個性を持って生まれてきた、愛すべき存在なのだと思います。

 

こんな話を聞くことがあります。発達障がいの人たちは特殊能力を持ち、宇宙とも繋がりを持つ特別な存在なのだそうです。って、ホント?

また、アインシュタインエジソンなどの偉人の多くも、実は発達障がいだった、という話も聞いたことがあります。

うまくいかない日々を送っていた時期は、こういう話を聞くと少しだけ希望を持つことができました。発達障がいの人たちは特殊な能力を持っている…私たちにもそういう力が宿っているのかもしれない…もしかしたら、私たちは凄いのかも、と。

でも…そういう考え方に希望を見出していても、そう思っているだけでは現実逃避に過ぎないし、自分は特別な存在だと意識したところで、現実は何も変わりません。

 

自らの持つ壮大な可能性は、とりあえず頭の片隅に留めておいて…まずは、日々を前向きに過ごすこと。人の目とかはあまり気にせず、自分に集中すること。

自分が楽しいと思うこと、自分が嫌だと思うこと、自分が悲しいと感じること、自分が本当に好きなこと…自分の中から湧き出る感情のひとつひとつと向き合うことで、次第に「自分」というものが出来てきます。

私たちひとりひとりが、「発達障がい」という肩書きが気にならない位、「自分」というオンリーワンの輝きを放つ存在になっていければ…と、私は願っています。

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