樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

取捨選択

私の人生…子供が生まれてから、もっと言うと子供たちが2人とも発達障がいだとわかってから、180度変わりました。まずは子供の成長を第一にして、できることは何でもやってきました。

小さい頃は療育や小児リハビリに積極的に通いましたし、姉は特別支援学校の幼稚部へも通いました。その甲斐あって、2人とも障がいの程度が軽くなり、小学校は支援学校ではなく地元の学校の支援学級に行くことになりました。

小学校へ入ってからは、なるべく地域の子たちと交流を持てるように、ご縁のあった習い事へ行ってみたり、パーティのお誘いがあったら顔を出したりもしました。さらに、放課後デイサービスも利用して、小学校とはまた違った友達づくりができるようにもしました。

 

そして今…私たちは頑張りすぎたのでしょうか。親子ともに、疲れ切ってしまいました。

成長のためにと思って何でもやってきましたが、ちょっと欲張りすぎたのかもしれません。

 

息子に関しては、息子自身で線引きが出来ています。出来ないことは出来ないと、はっきり意思表示ができるので、無理なことはしていません。今のところは息子自身で世界を狭めてしまっているのかもしれませんが、彼のタイミングを待てばいいのかな?と思っていて、あまり心配はしていません。

問題は娘です。優しすぎる性格が災いして、欲張りすぎたものが断りきれず、選べず、試行錯誤を繰り返しています。今のところは、彼女にとっていちばん大切だという放課後デイサービスを優先して、その他の習い事は間隔を空けています。その分、それぞれの習い事の上達は遅れをとってしまいますが、全てを頑張りすぎたら娘自身が壊れてしまいます。娘には、今は取捨選択が必要です。

 

そして…もしかしたら、いちばんの問題児は私自身かもしれません。自分の中で、何が大事なのか?全く優先順位がつけられていません。

それでも…ここ最近特に感じる、小学校コミュニティに対する違和感。特に障がいを持たない子の親たちは、子供の将来のために、できることをどんどん伸ばしています。習い事も増えてくるし、学校での課題にもどんどんチャレンジします。一方で、子供が障がい児だとわかった時点で、そんなものはとっくに諦めている私…子供が子供なりに頑張ってくれれば、それで十分なのです。

そう考えると、程度の違いはあるにせよ、同じ障がい児を抱えるお母さん達の方が、話していて共感できます。恐らく、たくさんのことを諦めてきているお母さん達。基本的には優しく、どんな子でも受け入れてくれる器の大きさがあります。

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私自身、今が取捨選択の時なのかもしれません。決して小学校のママたちを否定している訳ではないのですが、コミュニティの違いによって、彼女たちと私とでは見ている世界が違う…ただそれだけのことなんです。

今は地元の小学校に通っていますが、我が子たちが発達障がいであることは、これからもずっと変わりません。そこにガッカリするのではなく、自分たちを卑下するのでもなく、逆にプライドを持って、堂々と生きていたい。

そのために、今は共感の持てない小学校コミュニティとは、線を引く時期なのかもしれない…って気がしています。