ある日の夕方に見つけた
いちばん星
まだ薄暗い中でも
誇らしげにキラキラと瞬いていた
夜になるにつれて
闇が濃くなり
ますます輝きを増す
いちばん星
しかしいつまでたっても
二番星が現れない
もうすっかり夜になったのに
いちばん星のほかに輝く星は
現れない
あれだけ誇らしげに瞬いていたはずの
いちばん星も
今となっては
何だか寂しそうだ
先頭を走る者は
後がついてこないと
きっと寂しいのかもしれない
それでも
先頭を走り続けなければならないのが
いちばん星の宿命
ただひたすらに
自分の道を信じて
輝き続け
走り続けるしかないのだ