樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

異色の?クリスマスソング

今年もクリスマスの季節がやってきました。バタバタの我が家、今年はクリスマスツリーすら出していませんが…子供たちが学校や放課後デイサービスで作ってきたミニチュアツリーやリースを飾るだけでも、何となく雰囲気は出ているような…気がするので、今年はこれでいい!ことにします。

 

さて、この時期は巷で、テレビで、よくクリスマスソングを耳にすると思います。今思いつく曲…ワムのラストクリスマス、マライアキャリーの恋人たちのクリスマス山下達郎のクリスマスイブ、あたりかな…?

これらの曲を聴いて思うこと。クリスマスって、いつから恋人たちのものになったんですかね?恋人とオシャレなレストランで食事をして、イルミネーションでキラキラした街を歩いて…なんていうのが憧れだったりするんですかね…。

 

そんな中で、私のお気に入りのクリスマスソングがあります。もともと1980年代の洋楽が大好きな私、その時期にイギリスのアーティストたちが立ち上がって、アフリカの食糧難を救うためにチャリティとしてクリスマスソングを作ったのです。

タイトルは"Do they know it's Christmas?"「彼らは(今が)クリスマスだとわかっているのだろうか?」という意味です。曲調は楽しいクリスマスっぽいものなのですが、歌詞にはストレートにメッセージが込められています。

「アフリカには雨が降らず、川も流れず、作物が育たない」「そこは不安と恐怖に満ちた世界」「私たちは恵まれているってことに感謝しよう」「アフリカにいる彼らは、今がクリスマスだってことを知っているのだろうか?」…という具合。

 

そして極め付けは、曲のラスト。全員による大合唱なのですが…"Feed the world!"「世界に食べ物を贈ろう!」と歌っているのです。こんなクリスマスソング、日本ではなかなか考えられませんが…私は大好きです。なぜかって、クリスマスって基本的には祈りを捧げる日、ですよね。この日だけでも、世界のためにできることを考えて、祈りを捧げる。みんなが幸せであるようにと、思いを馳せる…素敵な過ごし方だと思いませんか?

そして、全員で曲のいちばん最後に"Let them know it's Christmas time again."「彼らに、クリスマスがまたやって来たって知ってもらおう!」とも歌っています。

 

あれから数十年経ちましたが、アフリカの厳しい現状はまだまだ変わっていないと思います。さらにアフリカだけではなく、世界の至る所で日常生活もままならない人たちもいます。

そんな中で、日本にいる私たちはクリスマスが来たことを知っているし、それぞれが楽しく過ごすことができると思います。我が家にも、今宵子供たちのところにサンタクロースが来てくれる…はずです。

環境破壊が進む中、今ある幸せが今後も続くという保証はどこにもありませんが…それでも"Do they know it's Christmas?"を聴きながら、今年もクリスマスを穏やかに過ごせることに感謝したいと思います。

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