樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

不器用な生き方

今回は、うちのパパのお話です。

うちのパパは市役所の職員です。市役所職員は、その時々に所属する課によって、仕事内容がガラリと変わります。パパはかつては税金の取り立て屋だったり、環境保全のためにゴミ拾いや特定外来生物の駆除をしたり…そして今は高齢者福祉のために日々動いています。大変だなと思うのは、休日であっても高齢者が行方不明になったとか、何かしら問題が起きた時には呼び出されてしまいます。市役所職員として対処しなければならず、本当に大変そうです。

パパは基本的には真面目です。真面目な分だけ、やらなければいけない仕事をたくさん抱えてしまっている…どちらかというと損をする性分、不器用な生き方をしていると思います。

 

先日、うちのおじいちゃんの妹さん(私たちにとっては叔母に当たる方)が急に倒れてしまいました。結婚せず、独り暮らしをしていて、ほかに身寄りのない叔母…うちのおじいちゃんはもう90歳を越えていて、叔母の入院手続きとか、その他諸々をやりきれません。結局、甥に当たるうちのパパが、入院手続きとか、ケアマネさんとの連絡、老人保健施設への入所手続きなどを全てやってくれました。

こういう時に、ちょっと言い方は悪いのですが…都会暮らしをしている親戚関係の人たちが、外野で何やかんやと口を出してくるのです。心配なのはわかるのですが、実際にいろいろと面倒を見なければいけないのは、すぐそばに住んでいる私たち…口出しをせずに私たちに任せてくれればいいのに、って思います。当然、その都度状況報告をしなければならず…はっきり言って面倒くさいのです。

きっとパパは、私ほど面倒がってはいないと思いますが、それでも相当気疲れをしていると思います。例の叔母が無事に老人保健施設へ入所手続きを終えてから、ホッとしたのか?熱を出して寝込んでしまいました。正月休みに入ってしまったのに、いろいろと忙しくて自分の血圧の薬をもらい忘れてしまったり…自分のことを後回しにして、人のために動いて…本当に不器用だと思います。

そして、そんなパパ…先ほど地元の防犯パトロールに出かけていきました。

 

不器用な生き方…それがパパの生き方です。正直、家の中では気を抜きまくっているパパ、家族サービスなんてほとんどしません。外で頑張りすぎている分、うちの家族にシワ寄せが来ているのです。

それでも、そんなパパを選んだのは私です。パパの今の性分、不器用な生き方、私は嫌いにはなれません。だって、外で頑張りすぎて、気疲れをして、家で気を抜きまくる…私も、子供たちも、たぶん同じ性分なのだと思います。

不器用な生き方をしている、私たち家族。この正月は、細かいことは気にせずにのんびり過ごしたいと思います。

f:id:hattatsumamajuan:20191229011300j:image