樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

令和元年、やっと終わります

早いもので、もう年末。あと2日で令和元年が終わります。今年はとにかくバタバタしていた我が家、もう年末だなんて信じられません。

 

令和元年…やはり自然災害に翻弄された年だったと思います。私たちの住む千葉県南房総地区は、9月に上陸した台風15号の影響で、あらゆるものが風に飛ばされ、なぎ倒されてしまいました。

家によっては屋根が飛ばされ、雨漏りによる被害もありました。修理もなかなか進まず、年末になった今でさえブルーシートのかかったままの家もまだまだあります。

この地域を気に入ってくれて、移住をして来た人たちの中で、今回の被害が堪えたのか?すでに他の地域へ転居してしまった方も多いと聞きます。非常に残念ですが、こればかりは仕方ないことです。

 

そして、私がいちばん気になっていること…山の被害です。強風によって木々がなぎ倒されて、残った木も海風の塩害によって茶色に変色してしまい、美しかった緑の山々が変わり果ててしまいました。

私たちが昔から利用している山道。以前は鬱蒼としていて、道端に木々が生い茂り、オバケがいるんじゃないか?とか噂もされるほどの深い森…それが今は、木という木が倒れ、山肌が露わになり、道端には倒れた木の残骸がうず高く積み上げられています。

すっかり変わり果ててしまった、昔からの風景。木がスカスカになってしまった山、所によっては山肌が露わになり、崩れかけているところもチラホラ。山の色も緑ではなく、枯れ果てた茶色…山と海とのコントラストが美しかった、今までならば当たり前だったその光景は、今はもうありません。もっと言うと、山から木が無くなったことで、今後は山そのものが崩れてしまう危険性もあります。さらに風景が変わってしまい、私たちの生活に影響する恐れもあるのです。

海に慣れ親しんでいる方たちの話を聞くと、海の環境も激変してしまったそうで、魚たちの生態にも影響が出始めているのだそうです。

当たり前だった光景が無くなってしまうこと。こんなに悲しいことなのだと、改めて思います。火事によって消失してしまったノートルダム大聖堂首里城の地域にお住まいの方も、同じような思いでいらっしゃるのかな、と思います。

 

また、10月に上陸した台風19号による大雨の被害…河川が決壊し、家々が洪水に呑み込まれる様子は、テレビで見ていて心が痛みました。一度家の中に濁流が入ってしまうと、徹底的に除菌をしないと使い物にならないこと。そして、テレビには映らない強烈な臭い…あれからあまり報じられることはありませんが、被害に遭われた方たちは今どうされているのでしょうか。私たちの地域と同様に、今もまだ元の生活には戻れていないのでしょうか。

 

令和元年、おめでたいニュースもありました。天皇陛下即位の式典は素晴らしいものでしたし、ラグビーのワールドカップでは日本代表が活躍し、芸能人の結婚ラッシュもありました。

それでも、私にとっては災害に悩まされた1年でした。今までの価値観がガラリと変わってしまったのですから。

恐らくこれからは、毎年こういう被害がどこかしらで出ると思います。地震が起きる可能性だってあります。

一度被災してしまうと、怖さが刷り込まれます。天気図上に巨大な台風の渦を見るだけで、強烈な不安に襲われます。

でももう、これは仕方のないことです。今からでも環境問題に取り組んで、これ以上の環境破壊を食い止めるのも、すごく大事なことですが…今ある現実を直視して、受け入れて、対応していくことも求められると思います。

 

令和元年…やっと終わる、というのが、正直なところです。

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