樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

口だけではなく、態度で示す

新年がスタートし、仕事も始まりました。私がお勤めしている保育園では、来年度へ向けて先生方が連日話し合いをされています。子供たちの日々の様子や将来のこと、先生方の日々の業務や待遇のことなど、話題は広範囲にわたります。

上司に当たる園長先生や主任の先生が、現場の先生方の声を聞く機会を持つことは、とてもいいことだと思います。現場の先生方も変に上司に気をつかうことなく、率直な意見を出していました。

 

そして、話し合いの中で園長先生が、理想の保育論を展開していました。ひとりひとりの個性を受け入れること、常に根底には愛情と信頼感があること、子供たちが心から楽しい!と思える雰囲気づくり…そんな感じのことをおっしゃっていたと思います。

私は事務の仕事をしながら、そばで聞いていました。園長先生のおっしゃっていること、確かにその通りです。私もそんな保育園だったらいいだろうな、と聞きながら思いました。

でも…言うだけなら簡単なのです。

私は聞いていて、ちょっと引いている自分に気づきました。だって、この保育園の現状は、園長先生がおっしゃる理想とは程遠いと私は思っています。確かに子供たちの面倒はよく見ていると思うのですが…自分たちの都合を最優先して、園の方針から逸れることに対してはとことん厳しく、子供たちや親御さんにも園のやり方に則った行動を要求します。行政とか業者さんとかにも「自分たちが」おかしいと思うことには平気で文句を言います。

恐らく、保育園の先生たちに自覚はないです。長年同じ環境でやってきた人たち…井の中の蛙、大海を知らず。自分たちの中で理想を語り合うだけでは、自分たちの中で愚痴を言って吠えるだけでは、何も状況は変わらないのです。

 

言うだけなら簡単です。誰にでもできます。

実際にやるのか、やらないで済ますのか。

大切なのは、態度で示すこと。

もっと言うと、背中で示すこと。

理想の人生を送る人の背中から学ぶことは多いです。それは子供だって同じ。子供は親の行動をよく見ています。先生の行動だってよく見ています。

 

保育園の先生たちに必要なのは、まずは外へ出ること。違いを知って、そこから学ぶこと。

何より、いつまでも自分たちファーストをやっていないで、もっと謙虚に学ぶべきだと…私は思うんですけどね。私の意見は全く求められていないので、まぁ黙って様子を見ておきます。

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