樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

マウンティングの対象

私の子供たちは、発達障がいを抱えながら生きています。同じ年齢の子たちと比べてしまうと出来ないことも多いし、本能で生きているので一風変わったアクションをすることもあります。

そんな私の子供たちに対して、まわりの人の反応は様々です。人と変わったところを面白がってくれる人もいるし、明らかに私たち親子を見下す人もいます。マウンティングと言うのでしょうか。

 

そんな私の娘、実は最近とある絵のコンテストに入賞したのです!夏休みの宿題として提出したものが、まさかの入賞。こんなことは初めてです。

うちの娘、お世辞にも絵が上手いとはいえませんし、アイデアも人より飛び抜けているわけではありません。入賞と聞いて、私は正直言って半信半疑でした。何かの間違いではないか?と思っていました。

 

そして、表彰式が行われるとのことで、先日家族みんなで行ってきました。応募総数750通ほどの中から、入賞したのは20作品。その中に、本当に娘も入っていたのです。間違いではありませんでした。

でも…会場に展示されていた入賞作品を見ると、どれも力作ばかりです。はっきり言って、何故うちの娘の作品が選ばれたのか?疑ってしまうレベルでした。

周りの子供たち、どの子も優秀そうな子たちです。うちの娘は、もしかしたら場違い?という雰囲気で、当の娘も非常に緊張していました。1人ずつ名前を呼ばれて、壇上に上がって賞状を受け取るのですが、娘は緊張のあまり最初は動き出すこともできず…いざ動き出してもぎこちないこと…それでも無事に賞状をいただいてきました。

賞状とともに、審査員の先生からのコメントも入っていました。そこに書いてあったのは…娘がこの絵に託した純粋な思いを感じ、そこを評価していただいたとのこと。私はうれしく思いました。確かに娘は一生懸命取り組んでいたし、そこが今回うまく評価してもらえて…本当によかったです。

 

そして、入賞した20人の中に、同じ小学校の子が1人だけいました。学年は違いますが、小さい学校なのでお互いにわかっているし、親御さんとは一緒にPTAの役員をやったこともあります。声をかけようかな?と思ったのですが…相手にされませんでした。残念ながら、私たち親子を見下すタイプ、マウンティングを発動するタイプの人だったようです。

そんな対応を気にしていても仕方ないので、私たちは私たちで、堂々と表彰式に参加し、賞状を受け取ってきました。なかなかない経験なので、親子で雰囲気を楽しんできました。

 

今回娘の絵が入賞したこと。他の子と比べると明らかに見劣りのする絵を、その裏側にある純粋な想いを汲んで評価していただいたこと。

普段はできる/できないで相対的に評価されてしまい、なかなかスポットライトの当たらない発達障がい児でも、こういう奇跡も起こせるのだ!と、親として勇気をもらいました。

今回審査していただいた先生方に感謝するとともに、我が娘もよく頑張った!と思います。

相変わらず日々マウンティングをされ、見下されることも多い発達障がい児ですが…そんなことは気にせず、自分らしく堂々と生きていればいいのです!

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