いつからでしょうか…私は天然石の虜になってしまいました。
出会いは約20年ほど前のこと。とある駅構内の露店で、色とりどりのまん丸な石が売られていました。その中から、私はブルーグレー色をしたブルーレースという名前の丸玉を買って帰りました。どうしてこんな綺麗な色になるのだろうか…そんなことを考えながら、毎日コロコロと掌で転がしていました。
よく調べてみると、天然石自体にエネルギーがあって、石の種類によってエネルギーも違うのだそう…私は片っ端から資料を調べまくって知識を身につけるとともに、一方で天然石を扱うお店に通ってたくさんの石を実際に見てきました。
一口に天然石と言っても、色も形も様々。長い年月をかけて生み出された、奇跡の産物とも言える結晶は、人間には決して真似できない美しさ…本当に素敵です。インスピレーションを大いに刺激されます。
そして、私と同じように天然石の虜になった人たちの中で、様々なアクセサリーやヒーリンググッズを作る人たちも増えてきました。マクラメ編みと言って、紐のようなものを編み込んで作られたアクセサリーや、天然石のビーズをゴム紐で繋いだブレスレット、中には天然木と組み合わせたヒーリングワンドという杖状のものを作ったり、錬金術を使ってシルバーアクセサリーを作る方もいらっしゃいます。
これが…作者の個性が感じられて、見ているだけでとっても楽しい!のです。日本人が作るもの、外国の方が作るもの、ネイティヴアメリカンの香りがするもの、インカ文明っぽいもの、ヨーロッパから来た洗練されたデザインのもの、自然をモチーフにしたもの、宗教色の強いもの…十人十色、百人百様…人の数だけデザインも存在するのではないか?と思えるような、多様な世界が広がっています。
そして、自分がどんな石に惹かれるのか?どんなデザインを欲しているのか?を知ることで、自分のルーツを知るきっかけになったりもするのです。
私の場合…最も惹かれる石は、綺麗な水色をしたラリマーという石。この石は唯一、カリブ海にあるドミニカ共和国でしか採ることができません。またデザイン的に惹かれるのは、圧倒的にネイティヴアメリカンの香りがするものです。
つまり…私のルーツは、アメリカにあるのではないか?という気がしているのですが…どうですかね?まあそれは置いておきまして、天然石を見ているだけでロマンを掻き立てられ、インスピレーションを刺激されます。
疲れていても、元気がなくても、天然石を見たり触ったりすると…いつのまにか元気になっています。私は本当に天然石が好きなのだと思います。久しぶりに、何かアクセサリーをひとつ、買ってみよう…かな?