樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

誇れるリーダーの存在

数日前に行われた、元SMAPのリーダーである中居正広さんの記者会見。所属するジャニーズ事務所からの退所と、新しい個人事務所を設立する、という内容のものでしたが…久しぶりに清々しい記者会見でした。

理由その1・質問に対してほぼNGがなく、記者の方に対して誠意を持った対応であったこと。ユーモアのセンスも抜群で、会見の場が盛り上がっていたこと。

理由その2・気配り、根回しが徹底していたこと。今回の会見前に、元メンバーや、報道番組のキャスターをしている事務所のメンバーには、事前にメール等で連絡をしたとのこと。唯一、TOKIOのリーダー城島さんには、本当に連絡をし忘れてしまったそうで…中居さん本人は平謝りでしたが、相手が城島さんということで、ネタとして成立していました。

理由その3・中居さんが今まで経験してきたことから生み出された「名言」の宝庫であったこと。特に私が印象に残ったのは「全ての可能性は1%から99%の間にある(SMAP再結成だってその可能性の中に当てはまる)」という言葉と、「後悔だとわかっていても、前進しなければならない時が人生には一度や二度はある」という言葉。

さらに、とある情報番組のコメンテーターが言っていたこと。中居さんは、元メンバーの活動がそれぞれ軌道に乗ったのを見届けてから、最後に自分の番だと思って、このタイミングで独立したのでは?とのこと。その理由は、会見を開いた日が、元メンバーの木村拓哉さんのソロライブ千秋楽の翌日であったこと…元リーダーとして、最低限の礼儀を守ったのだと思います。

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思えばSMAPは、アイドルの主戦場である歌番組が軒並み終了していった時期にデビューし、バラエティ番組で活路を見出していきました。逆境の中で生き残り、メンバーである森くんの脱退や度重なるメンバーの不祥事も乗り越えてきました。

そんな中で、ジャニーズ事務所からの脱退騒動に巻き込まれて、メンバーの中で対立が起き、残念ながら解散という形を選ばざるを得ませんでした。

その当時はリーダーとして沈黙を貫いた中居さん。会見では、その時の思いも話せる範囲で率直に語ってくれました。

 

また、昨年亡くなられた元社長のジャニー喜多川さんとのエピソード。中居さんは、現副社長であり後輩でもある滝沢秀明さんに頼んで、ジャニーさんのお骨を「かっぱらって」きてもらったのだそう。

会見にそのお骨を持ち込んで、ジャニーさん、力を貸してくれ!と思っていたそうですが…中居さん曰く、ジャニーさん効果はあまりなく…きっと何やってんだ、って思ってるよ、と言っていましたが…きっと、誠意のこもった記者会見をジャニーさんも見守ってくれていたと思います。やはり、ジャニーさんという存在は偉大だったんだな、と思えるエピソードです。

 

私は、同世代である中居さんが、自分に嘘をつかずに、真っ当に生きている姿を垣間見ることができて、本当にうれしくなりました。心から尊敬できる人です。(同じ思いを、同じく同世代のTBSアナウンサーである安住紳一郎さんにも抱いています。)

中居さん、今後は新事務所「のんびりな会」で、マイペースに活動していくそうです。中居さんの今後の活躍が、とっても楽しみです。