樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

あれから9年

9年前の今日…東日本大震災に見舞われた日です。

実家で母と娘と見た、テレビに映し出される衝撃映像。道路が、街が、田んぼが、どんどん津波に飲み込まれていく…道路にはまだ、普通に車が走っているのに…信じられない思いでいっぱいでした。

その当時は、そんなに大きな津波を経験している人はほとんどいませんでした。だから、津波警報といってもたかだか1〜2メートルでしょ?って感覚しか持っていなかったと思います。それが、蓋を開ければ数十メートルを超える津波…大川小学校の悲劇、その当時の判断としては仕方なかったと思います。予測外のことだったのですから。

 

実際に、東日本大震災の甚大な被害を経験をしていない私たち。時間が経てば段々と記憶も風化されていきます。でも、あの震災で住む家を失った人、家族を失った人、仕事を失った人、思い出の品を失った人…心の傷は、9年経った今もまだ癒えていないと思います。大震災を実際に経験したことによる恐れとか、思いとか、願いとか…同じく震災を経験をした人でないと、本当の思いはわからないと思います。

それでも時計は進んでいきます。時は過ぎていきます。今日も太陽は昇り、1日が始まります。

いつまでも下を向いてはいられない。前を向いて進むしかない…そんな思いで毎日生きていらっしゃるのかもしれませんね。

 

そして今…元号が令和になり、私たちのまわりが何やら蠢き始めています。ここに来て露わになってきた地球温暖化と、未知のウイルス。時代が新たな段階を迎えている…という気がしています。

常識だと思っていたことが非常識になり、嘘のようなことが現実に起きる…こういう時に、社会的地位とか、立場とかは関係なく、人間の本質が問われます。未知に対する恐れから、とんでもない行動を起こす人もいたり…

でも私たちは、いいときも悪いときも、たとえどんなときでも、自分を信じて進んでいくのみ…なのです。

 

今日行われるはずだった震災追悼式典は、ウイルス対策の影響で残念ながら中止となったところが多いようですが…被災地の上空、震災が起きた時刻に、何と空に虹がかかったのだそうです。

震災で未だに癒えない傷を持った人たちのために、空の上からメッセージをくれたのかもしれませんね。

どんな時も、希望を持って、前に進んでいくしかない…その先にどんな景色が見えるのか?は、実際に進んだ者にしかわからないのです。

過去に想いを馳せながらも、今を生きていく。そんな決意を抱いた、今日1日でした。

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