樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

「演出」につき合わされる子供たち

私も子供たちも大好きでよく見ている、Eテレの「Eダンスアカデミー」。EXILEのUSAさん、TETSUYAさんが講師となって、生徒役の子供たちにダンスを教えていく番組です。テレビを見ている私たちも、生徒役の子供たちと一緒にダンスを踊ることで、楽しくダンスを身に付けることができます。

 

生徒役の子供たちは、1年ごとに入れ替わります。つまり、3月は子供たちにとって番組卒業の時期。1年の終わりに、家族や友達、お世話になった方たちをNHKホールに招いて、1年間の成果を発表する会と卒業式を行うのが恒例です。テレビで1年間番組を見守ってきた私たちも、子供たちの成長に感情移入してしまい…胸にジーンとくるものがあります。

今年も子供たちが卒業の時期となり、先日の番組内で発表会の様子がオンエアされていました。でも、見ていて何だか違和感があったのです。子供たちも講師のEXILEメンバーも、何だか一生懸命に盛り上げようとしている感が…みんなで無理して場を盛り上げている感が、ものすごくしてしまったのです。

何でだろう?と思って見ていると…そういえば、NHKホールなのに客席を全く映していない…あ!私はあることに気づきました。みなさんも気づきましたか?

そう、恐らく新型コロナウイルス予防のために、無観客の状態で発表会を行ったのだと思います。

 

本来ならば、1年間番組を盛り上げて頑張ってきた子供たちのために行われる発表会…家族や友達に見守られながら、精一杯のダンスを披露する場です。今回いつもの形を取ることはできなかったとしても、子供たちのための発表会であることに変わりはないはず…それなのに、あたかもお客さんが入っている風の演出につき合わされて、一生懸命声を出して盛り上げている子供たち。私が感じた違和感はこれだったのです。

それならば無理にNHKホールでやらなくても、普段のスタジオで、子供たちのためにアットホームな発表会にしても良かったのではないか?と思いました。子供たちよりも、番組の演出を優先させる番組制作スタッフ。恐らくスタッフの指示に従って、無観客のNHKホールを必死で盛り上げようとする子供たちの姿は、何だか痛々しく見えてしまい…私は一気に興ざめしてしまいました。

*追記:無観客の状態で収録していることを、番組の冒頭で触れていたみたいですね。子供たちも承知の上だったようです。

ここに書いてきたことは、あくまでも私の受けた印象、でして…。大変失礼しました。

 

同じようなことが、私がお勤めする保育園でもありました。新型コロナウイルス予防に気をつけながらも、先日無事に卒園式を迎えたのですが…はっきり言って、子供たちに「やらせている」感が半端なかったのです。保育園での今までの思い出を「呼びかけ」という形で、子供たちが代わる代わる発表していったのですが…どの子も、棒読みもいいところでした。感情なんて全くこもっていませんでした。

そもそも保育園児に、無理に「呼びかけ」をさせなくてもいいと思うし、やるとしても子供たちにセリフを考えさせるとか、気持ちづくりに時間をかけるとか…やるならば、もっと意味のあるものをやるべきだと思うのです。先日私が見たものは、はっきり言ってただの演出。そんなの、子供たちの心には何も残らないと思います。

 

私たちは、何のために子供たちの行事を行うのでしょうか。体裁を取り繕うため?自分たちの達成感のため?

いや…子供たちのためであり、子供たちの成長のため、ですよね。

私たちは、その「本質」を忘れてはいけないと思います。

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