樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

私たちは試されている・その2

非常事態になると、物事の本質が浮き彫りになります。今回の新型コロナウイルスによって、そのことがよくわかりました。

国のトップにいる人でも、いざという時に何もできなかったり。非常事態だというのに、アメリカやヨーロッパ諸国でのアジア人差別が今まで以上にひどくなったり。感染拡大を防ごう!という時に、平気でマスクもせずに出歩いたり…

 

この難局を乗り切るためには、ひとりひとりの意識が大切なのはわかっています。でも、そのことをお偉いさんがいくら声高に主張しても、残念ながら全員が言うことを聞くわけがないのです。

だって、ひとりひとりの考えは違うのですから。感染を怖がるよりも、今を楽しみたい!という人もいるだろうし、ちょっとくらいなら出かけてもバレないだろう…と考えちゃっている人もいるはずです。

その人たちを責めてばかりいても、どうして言うことを聞いてくれないの?という、新たなマイナスのエネルギーが生まれてしまうだけです。言うべきことを言ってそれでもダメならば、その人たちにはあまりこだわらずに、別のことを考えた方がいいかもしれません。

ネガティブなことばかりに目を向けるのではなく、ポジティブなことに目を向けることで、私たちのまわりにあるエネルギーがどんどんポジティブなものになっていくのです。

 

ポジティブな行動をしている人…例えば、星野源さん。家籠り生活の中で作った曲をインスタにアップして、ネット上でのコラボを呼びかけたところ…有名人から一般人まで、楽器で、コーラスで、ダンスで、いろいろなコラボが生まれています。どんな状況であっても楽しもう!という気持ちが、見ているこちらも元気にさせてくれます。

またスピリチュアル界隈では、遠くにいる人たち同士でみんなで一斉に、ウイルスが無くなるように祈りましょう!という試みも目にします。みんなの幸せを願って一斉に祈ることで、ポジティブなエネルギーを生み出してくれる…という意味では、とっても素敵な試みだと思います。

 

私たちも、家族のあり方について改めて考えさせられています。我が家は共働きで、今までならば子供を実家の親に預けることも多かったのですが…果たして今まで通りに預けても大丈夫だろうか?感染リスクという意味では、あまり親に甘え過ぎない方がいいのか?と悩んでいました。

でも、うちの親の答えは…家族なんだから、直接感染者が出ない限りは預かるし、お互いに気をつけながら過ごすしかない、その上で感染しても仕方がない、だから遠慮はするな!とのことでした。

うちの親は、いわゆる毒親という部類に入ります。子供の頃は親の支配にずいぶんと苦労しました。今もまだ支配が強い時もありますが…最近、少しずつ関係が改善してきています。

非常事態に、やはり頼りになるのは親なのかもしれません。親が無事に生きていていることだけでも、ありがたいと思うべきなのかもしれません。だから、今回の新型コロナウイルスにも十分気をつけて、親に甘えるのは最低限にしなければ…と思っています。

 

とあるニュースキャスターが、新型コロナウイルスは人を分断するもの、とおっしゃっていました。確かにウイルスによって、人と人との物理的な距離は離れてしまったかもしれません。

でも、この非常事態を乗り切るために協力することで、もしかしたらみんなの心の距離は縮まっているのかもしれません。争っていた人たちも一旦休戦したり、自分の得意分野でできることに協力したり、離れていても楽しめることをみんなでシェアしたり…

そこにあるのは、人を思いやる心。自分のことばかり考えていても、この難局は乗り切れません。その大切さに気づいている人から、ひとりひとりが思いやりの輪を広げていくこと。それが未来へと進む道しるべだと、私は思います。

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新型コロナウイルスによって、私たちひとりひとりが試されている…のですよ。