樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

生身の人間の体温を感じること

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、様々な分野で人との接触を極力避ける取り組みが行われています。テレビを見ていても、出演者が自宅から中継する場面が増えてきましたね。

それでも…ジワジワと感染が広がってきています。特に、病院内での院内感染、介護施設等での施設内感染、保育園での園内感染などが増えてきたように思います。職員から患者さんや利用者さん、子供たちに感染が広がってしまうケースが多いようです。

そういう私も、事務員とはいえ保育園勤務。子供たちとの日常的な接触はないものの、同じ園内にいる人間として、より感染予防に気をつけなければいけないと思っています。

 

自宅で過ごすことが増えて、発達障がい児であるうちの子供たちも落ち着かない日々です。娘も息子も、いつも以上に私に甘えてくる場面が増えてきました。

人間、不安なときには本能的に人肌の温もりを求めるのかな、という気がします。娘も息子も、とにかくベタベタと触ってきます。

そんな時に、私はちょっとだけ迷います。基本的には…不安な気持ちを和らげるためには、たっぷりと触れてあげることが大切です。でも…感染予防という観点で考えると、直接触れ合うことは濃厚接触となり…万が一どちらかが感染していたら、間違いなく互いに感染してしまうのです。

それでも、毎日不安を抱えて甘えてくる子供たちを目の前にして…触るのを我慢してね、とは言えませんよね。この状態がいつまで続くかわからないし、体とともに心のケアも同じくらいに大切なのです。

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互いに触れ合うことで、人間としての生身の体温を感じることができます。ああ、今日も生きている…と実感できるのです。

大人同士であれば、今は我慢しようね、と接触を極力避けることもできます。でも、甘えたい盛りの子供たちに我慢させるのは酷だと思います。

チューをするとか、明らかに危険な接触は抑えるとしても…手で触れる、撫でてあげる、ギュッとしてあげる…それだけで子供たちは安心します。また、普段から触れることで、体のちょっとした異変にも気付きやすくなります。

 

いろいろなことを制限された生活の中でも、人間らしい触れ合いは大切にしていきたい…発達障がい児の親として、特に感じていることです。