樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

学習の量よりも経験の量

学校が休校になってから、もう2ヶ月が過ぎました。

うちの子供たちが通っている小学校は、週の初めに1週間分の宿題を学校へ取りに行きます。これを毎週毎週、繰り返している状態です。

今の我が家、私は仕事から帰ると疲れてしまい、子供たちの宿題を見る余裕はありません。子供たちが宿題をするのは、放課後デイサービスでの勉強時間のみ、です。

今のペースだと、たぶん宿題を全て終わらせることはできません。私が宿題を見てあげられない言い訳といえばそれまでですが…ただ渡された宿題をこなすだけって、本当に学力がついているのでしょうか。本当に子供たちの身になっているのでしょうか。

 

私が学校教育に疑問を持ち始めたのは、子供たちがとある塾に通い始めてからです。

その塾では、とある文章題に対して単純に計算式を書くだけではなく、実際に絵に書き出して考えていきます。例えばリンゴ3つとミカン4個を5人に配るために、果物は全部でいくつ必要か?という問題に対して、(3+4)×5 という計算式ではなく、実際にリンゴ3つととミカン4個と配る5人を絵に書き出すのです。こうすることで、ただ計算をするのではなく、実生活に基づいた考え方ができるのです。

うちの子供たちは発達障がい児であり、想像力が足りなかったりするのですが…この塾に通うようになってから、ものごとを論理的に捉える力がついてきました。

 

学校が休校になってから、うちの子供たちは放課後デイサービスさんにお世話になっています。そこではホースセラピーもやっているので、馬のお世話をしたり、外で体を動かして遊んだりして過ごしています。

そこで経験してくること。友達同士で遊ぶ時のリーダーシップであったり、馬のフンから畑の肥料になるサイクルであったり、雨の日には雨の日の過ごし方だったり…こういうことは、実体験として子供たちの中にしっかりと蓄積していきます。

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GWの連休中、実は1日だけドライブに出かけました。感染拡大予防のために車から全く降りないことを条件にして、限られた時間内でどこまで遠くに行けるのか?にチャレンジしました。

実際に行けたのは、9つの市町村。子供たちは実際に行った市町村やルート、どの市のとなりにどの町があるのか?などを、家に帰ってから地図帳でしっかり復習していました。

 

私は思います。確かに学習も大切ですが、先生に直接教えてもらえない今の状況で無理に量をこなすよりも、今の状況下でできる経験の量を増やした方が、今後の子供たちの人生に役に立つのではないでしょうか。

学校の先生たち。もし今の状況が長引くようであれば、ただ課題を渡して家庭に丸投げではなく、オンラインを活用した授業とか、子供たちの身につく方法を考えてもらえませんか?

非常事態の今だからこそ、本当に必要なことが何なのか?を、親の立場として考えてみてもいいと思います。