一見して強そうに見える人や、立場が上の人であっても、その中身は案外弱かったりすることもある。
その大きな理由は「立場」という鎧に守られていること。
その立場を得るまでには、その人なりの苦労があったのかもしれないが…一旦得てしまったその立場を利用して、人を操ることは簡単だ。
目下の人間が、自分の意のままに動いてくれる。さらにどんどんエスカレートして、独裁者になってしまう場合もあるが…そうなってからもなお、力関係という呪いに縛られつつ、従ってくれる人たちはいる。
しかし、その立場がない場所では…逆に人の言いなりになっている場合もある。
例えば、仕事場では人をバシバシ動かしている人が、家庭内ではパートナーや子供たちと話し合ったり、意見をぶつけたり、議論すらできなかったりもする。仕方ない、うちの家族はそういう人たちだから…と、弱い自分に言い訳をしながら。
どんな環境であっても、自分のスタンスを変えずにその場にいること。自分を貫き通すこと。
それこそが、本当に強い人間の姿なのだ。