樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

終戦記念日に思う

今日は8月15日、終戦記念日である。記念日なんて言えば聞こえはいいけれど…日本が戦争に負けたと認め、国民に残酷な現実が告げられた日、である。

国家の言うがままに戦争に突入し、多くの若者が戦地に送られて犠牲になり、苦しい生活を強いられた当時の人たち。戦争の勝利を信じて頑張ってきたのに、自分たちが負けたと聞かされた時は…どんな思いだったのだろうか。怒り、悲しみ、無念…内心はいろいろな思いが渦巻いていただろうが、当時はそんな思いを吐き出すことすら許されなかったのかもしれない。

 

みんなが望んでいないのに、一部の人たちの思惑だけで国が動いてしまう…正直、今戦争なんて起きたらゴメンだ。

でも、今回の新型コロナにおける政府の対応も、これに近いものがないか?

思い返せば、みんながヤバイと思っていたのに春節で中国人観光客を大量に受け入れたことから感染拡大が始まったように思うし、今もみんながヤバイと思っているのにGO TOキャンペーンで旅行へ行く人が増えて、結果的に感染拡大を引き起こしていると思う。

経済と感染予防とのバランスは、確かに難しい判断だとは思うけれど…今の政府はあまりに頼りない。

 

私が住む地域は海が近いので、夏になると大勢の観光客が押し寄せる。今年の夏も、コロナなんて関係なく…かなりの観光客が来ている。

子供たちと、とあるファミレスへランチに行ったのだが…海のそばにあるお店を選んでしまったせいか?観光客でごった返していた。入店待ちをしている人たち、密もいいところだ。入り口で手の消毒をしている間に、消毒をスルーした家族連れに順番を抜かされてしまった。

感染予防対策も徹底していないし、私はこのお店でご飯を食べるのが心底イヤだった。でも、子供たちはこのお店で食べる!と一度決めたら、なかなか覆すことができないし…仕方なくこのお店で食べたものの、本当にイヤでイヤで仕方なかった。せっかくの楽しいランチが、ずっとイライラしていたし、子供たちも嫌な気持ちになったと思う。

 

こんなに何かがイヤだ!と思ったのは久しぶりだ。私はなぜここまでイヤだと思ったのだろうか。

コロナの感染が怖かったから?いや、違う。私は単純に人混みがイヤだったのだ。

今までも人混みは苦手だったが、今日は本当に逃げ出したいくらいにイヤだったし、イヤな気持ちを一日中引きずってしまった。

 

新型コロナをきっかけにして、自分の思いがはっきりしてきているのがよくわかる。特にイヤなことははっきりとイヤ!になってしまった。

今日に関しては、子供たちの手前もありイヤな気持ちを我慢してしまったが、結局我慢しないほうがよかった。我慢したことで、イヤ!をずっと引きずってしまったのだから。

 

75年前の今日、ラジオの前で残酷な放送を聞いていた人たちは、気持ちを押し殺すしかなかったかもしれない。でも、今はありがたいことに、イヤな気持ちをイヤと言える。政府に対する意見も、ネット等でぶちまけることもできる。

イヤなものはイヤ。好きなものは好き。それを言えることが、どんなにありがたいことか。

今もなお、国によっては意見を自由に言えないところもある。先日も隣の国で、積極的に政治活動をしていた若い女性が不当に逮捕されてしまった。

ありがたいことに、イヤ!が言える環境にある私たち。せめて、自分の気持ちには正直になろうと…思ったのでした。

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