樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

ひとりひとりのスイッチ

私が敬愛している星野源さん。久しぶりに連ドラ出演、しかも綾野剛さんとダブルで主演で話題になった「MIU404」というドラマ。かなり面白いと評判だったようですね。

ファンであれば当然、毎週見ていた!と思いますよね?でも、刑事モノが苦手な私は残念ながら見ることができなかったのです。犯人を追い詰める様とか、決してハッピーエンドではなかったりとか、必要以上にハラハラドキドキするのが…私にはダメなんですよね。

それでもストーリーは気になっていたので、皆さんのTwitterを見るなどしてストーリーは追っかけていました。やはりハラハラドキドキの展開、スリリングな様子がよくわかりました。

 

ちなみに…こんな私なので、ホラー映画なんて当然見ることはできませんが、昔テレビの洋画劇場でやっていた「ザ・フライ/二世誕生」という作品のストーリーが妙に気になってしまい…画面を一切見ずに、音声だけで2時間視聴するという荒技をやったことがあります。ハエ男の子供として生まれてきた男性の苦悩と、彼が研究組織に利用されていると知って復讐する様子が、音声だけでも楽しめました。

 

話をMIU404に戻しますね。ネタバレもするのでご注意ください。

最終回、主人公の刑事2人は、サイバー攻撃による事件を起こし続けている凶悪犯(菅田将暉さん!)と対峙しますが…とあることをきっかけにして、お互いに気まずい状態の2人。それぞれが単独で敵地に乗り込んだ結果、敵の術中にはまり、薬物で2人とも昏睡状態に陥ってしまいます。

そして、目覚めた2人のその後…バディの片方は敵に撃ち殺され、もう片方が復讐に狂って犯人を撃ち殺してしまう、という最悪のストーリー展開になってしまいます。

 

…と思いきや、この最悪の展開は、薬物で眠らされた2人が見た夢の中でのこと。実際にはまだ、昏睡状態から目覚めた時点にいたのです。

ここから2人は協力して、犯人を追い詰めます。そして見事に犯人を捕まえるのです。

 

こう単純に書いてしまうと、この物語の魅力を全然伝えられていないのですが…実際には幾重もの伏線が張られ、見事に回収されていたようです。演者さんたちの演技も素晴らしかったようです。

この物語のキーポイントになるのは、その場面における登場人物ひとりひとりの選択であり、分岐点であり、スイッチであり…過去に救えなかった命とか、見逃してしまった罪とか、登場人物それぞれに分岐点やトラウマがあるのです。

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はっきり言ってしまえば、最終回は「夢オチ」なのですが、一歩間違えれば夢で見たバッドエンドにもなり得たかもしれない…実際に2人の信頼関係が崩れて、それぞれが単独捜査という危険行為を犯していたのですからね。

そして、この分岐点は刑事だけではなく、犯人側にも存在します。最終回でとうとう捕まった犯人役の菅田将暉さん、最後には子供のような表情をしていたそうです。犯人である彼にも、彼自身の分岐点やスイッチが存在するのです。これまでも、これからも…

 

ひとりひとりの小さな選択の積み重ねが、世の中を大きく動かしていく可能性も大いにある…今の新型コロナに振り回されている世の中なら、なおさらそうなのかもしれません。

それにしてもMIU404、やっぱりちゃんと見ておくべきだったかもしれませんね。再放送の機会があれば、今度こそしっかりと見ようと思います。