樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

らしく、行こうぜ!

自分らしくいられる場所と、そうではない場所。誰だって、自分にとってのホームとアウェーはあると思います。私にとって、初めて「仲間」と呼べる存在ができたのは、大学時代のこと。一緒に学園祭実行委員の活動をしていた仲間たちです。

私が大学生だった1990年代は、まだまだ世の中が元気な時代でした。当時の大学生、半分遊びで来ているような人たちや、チャラチャラした人たちも多くいました。そんな中で揃いの法被(はっぴ)を着て、学園祭を成功させるために活動する軍団。側から見たら、変わり者の集まりだと思われたかもしれません。

 

学園祭実行委員会は、企画を立てる部署、宣伝を行う部署、サークルの出店を取り仕切る部署などに分かれて、ひとりひとりが日々自分の役割をこなしていきます。一方で、時には大真面目にバカなことをやったりもします。私たちの代は、学園祭宣伝のために原宿の歩行者天国でダンスパフォーマンスをしたり、地元テレビ局の番組に出演したり、地元の駅前で宣伝用のティッシュ配りとかもしました。

約半年間にわたる活動期間。一緒に活動をしているうちに、互いの性格や特性もだんだんわかってきます。時には意見がぶつかり、大真面目に喧嘩をすることもあります。そんな人と人とのぶつかり合いを通じて、私たちはかけがえのない仲間になっていったのです。

 

そして学園祭が終わり、実行委員は解散の時を迎えます。ひとりひとりのために色紙が用意され、みんなが思い思いにメッセージを書き込んでいきます。私のために仲間が書き込んでくれた色紙は、今も私の宝物です。

とある仲間が、私のために書いてくれたメッセージ。そこには「私らしさ」がたくさん書いてありました。前向きなところ、一生懸命なところ、疲れが顔に出るところ、自分の意見を持っているところ…そんな「私らしさ」を大切にしてください、とその仲間は書いてくれていました。

 

今の私は、全然私らしくない日々を送っているかもしれません。アウェーな環境下で、自分の意見すらまともに言えない今の私。当時の仲間が今の私を見たら、何やってんの!って思うかもしれませんね。

でもね、当時の魂だけは今も持ち続けています。私の中にある信念とか魂は、今も私の中で密かに燃え続けていますよ!

どんな時も、どんな状況でも…「らしく」行こうぜ!

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追記:新型コロナの影響で、今の大学生、特に今春に新入学を迎えた人たちは、1度もキャンパスに行けず、リモート授業を受けるだけの状態なのだそうですね。

大学に行くいちばんの目的は勉学なのかもしれませんが、人との出会いを通じて、様々な経験を通じて…人間としての幅を広げる場でもあるはずです。その機会を奪われている今の大学生たち…青空の下、晴れて堂々とキャンパスライフを楽しめる日が来ることを、遠い空から私も願っています。