樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

楽器選びに見える、その人の個性

私は学生時代に吹奏楽をやっていました。吹奏楽にはいろいろな楽器がありますが、どの楽器を選ぶか?で、その人の個性が見えてくると思います。

吹奏楽は大きく分けて、木管楽器金管楽器、あとは打楽器に分かれます。木管楽器は大まかにいうと笛系で、フルート、クラリネット、サックスなどがあります。金管楽器は大まかにいうとラッパ系で、トランペット、ホルン、トロンボーン、チューバなどがあります。打楽器は別名パーカッションとも言い、太鼓やシンバルなどの鳴り物系です。

木管楽器は華やかな印象、金管楽器はカッコいい印象、打楽器は原始的な印象…あくまで私の個人的意見ですが。

 

中学生の私が選んだのは、金管楽器でした。中でも花形であるトランペット!カッコよく吹けたらいいなぁ!と思っていたのですが…実はあまり上達しませんでした。マウスピースという口に当てる部分が小さくて、そこに息を漏れないように吹き込むのが、私には難しかったのです。

 

その後高校へ進学し、高校でも吹奏楽を続けました。中学と同じくトランペットを希望していましたが、残念ながらすでにトランペットは枠が埋まっていました。仕方なく私が選んだ楽器は、ユーフォニウムというマイナーな楽器。ラッパの口が大きく上を向いている低音楽器のチューバを、ひと回り小さくした形のユーフォニウム…はっきり言って地味な存在の楽器です。

でも実際に吹いてみると、中低音域の伸びやかで素直な音色!マウスピースも大きめで吹きやすい!そして、曲の中でも意外にメロディラインを担当していたり、素敵なハモリパートを担当していたり…ユーフォニウムは案外「おいしい」演奏パートを与えられているのです!私はすっかりユーフォニウムが気に入りました。

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ユーフォニウム、例えていうなら…目立たない存在ではあるけれど、実は変幻自在のトリックスター!メロディ、ハモリ、副旋律、ベースライン…何でもあり!のオールマイティな楽器なのです。

フルートのような華やかさはないし、トランペットのように目立つ存在でもないし、サックスのようなカッコ良さもないけれど…何か独特の存在感がある!って感じなんですよね。

これ、何となく今の私の目指す姿に近いものがあって。目立たないけれど、やるときにはやる!…そんな人って、ちょっとカッコいいですよね?

 

ちなみに、あのさかなクンも学生時代は吹奏楽部に所属して、サックスを吹いていたそうです。吹奏楽部に入ったきっかけが「スイソウガク」という響きから「水槽」に関係した部活だと勘違いしたから、だそうで…でも、そのおかげで今や、東京スカパラダイスオーケストラと共演するまでになったのですから、人生どう転ぶか?わからないものですね。