先日とうとう、ドラマ「半沢直樹」が最終回を迎えてしまいました。今まで半沢が戦ってきた敵キャラ達が、半沢の真っ直ぐな思いに感化されて、最大の敵である政治家を倒すために皆で協力するさまは…見ていて感動しました。そして、見事1000倍返しを達成していましたね！今の私、完全に半沢ロスです…
前回ラストで、信頼していた頭取に裏切られたと思い込み、絶望に打ちひしがれた半沢。かつて半沢に救われた後輩達は、半沢に剣道での勝負を持ちかけ、失いかけた半沢の闘志に再び火をつけてくれました。
そして、半沢の奥さんである花ちゃんは、半沢の異変に気づき、こう声をかけます。「今まで会社に尽くしてきたのに、それで要らないと言われたら、辞表叩きつけて辞めたっていいじゃない。再就職は大変かもしれないけれど、生きていれば何とかなる。生きていれば、何とかね。」
この懐の深さ！素晴らしい奥さんです。花ちゃんの支えもあって、この後半沢は正義を貫くために大暴れをしていくのです。
そして、半沢直樹が放送される日の朝、ショッキングなニュースが日本中をかけめぐりました。女優の竹内結子さんが亡くなられた、とのこと。恐らく自殺されたのだと思いますが…私はこのニュースを見て、背筋が凍りました。個人的には、三浦春馬さんや芦名星さんの時よりも衝撃を受けました。
テレビで見ていた竹内さんは、笑顔が素敵で、演技も上手くて、代表作も多くて、ＣＭにも多数出られています。増してや先日お子さんが生まれたばかり…そんな時に、どうして。誰しもそう思いますよね。
でもこれは、竹内さんの中で何かが起きていたとしか言いようがなく。仕事のことかもしれないし、産後で不安定だったのかもしれないけれど…そこをあれこれ詮索しても、今はもう仕方のないことです。
竹内さんが亡くなられた日の夜に放送された半沢直樹。そのセリフの中にある「生きていれば何とかなる」という花ちゃんの言葉が重く響きます。
もう亡くなってしまった今となっては、竹内さん、三浦さん、芦名さんに何も伝えることはできないけれど。生きていれば、何とかなるのです。生きてさえいれば。
それにしても…少し前にも韓国の芸能人が立て続けに命を絶ち、闇の深さを感じさせました。日本の芸能界でも、同じようなことが起きているのかもしれませんね。
新型コロナによって、いろいろなことが炙り出されている今の時代。総理大臣が交代したり、薬物や飲酒運転などで有名人が逮捕されたり。自ら命を絶つ人が増えているのも、闇が明るみになるひとつの現象なのかもしれませんが…やはり自殺は絶対にしてはいけないことだと思います。
今の時代の大きな波、大きな渦に飲み込まれそうになっても…生きていれば、その先の未来を見ることができます。今に絶望しかけても、今を生き延びれば、その先に未来がある…
そう、生きていれば、何とかなるのです。
