樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

上に立つ人間の覚悟

新型コロナの感染が再拡大していますね。連日感染者数が過去最高人数を更新し、重症者数も爆発的に増加、死者も増えてきています。

日曜朝の情報番組では、どのチャンネルも軒並みこの話題を取り上げています。それらの番組で議論になっているのは、GO TOキャンペーンの是非です。

GO TOキャンペーンとは…新型コロナの影響で営業自粛を要請されて、打撃を受けてしまった観光、宿泊、飲食業界の救済措置として、国主導で展開されているキャンペーンのことです。簡単に言ってしまえば、大幅に割引をすることによって旅行や飲食を促す制度です。

今まで自粛でストレスが溜まっていたのもあり、多くの人がこのGO TOキャンペーンを利用して、旅行や飲食を楽しんでいます。しかし、人が大移動するのに比例して、感染も再拡大してしまったのです。

 

今朝私が見た番組には、元大阪府知事橋下徹さんがレギュラー出演されています。ゲストとしてリモート出演されていたのは、現大阪府知事の吉村さんと、埼玉県知事の大野さんでした。

番組内でも大きく取り上げていたGO TOキャンペーン。国が主導で行っているものですが、続けるのか?中止にするのか?の判断は、はっきり言って現場の知事に丸投げ状態です。東京都知事の小池さんは、国が動かない限りはこちらも動けない!と、感染拡大中の今もGO TOキャンペーンを継続中です。

一方で大阪の吉村知事。確かに国主導のキャンペーンではあるけれど、医療現場の悲鳴や飲食業界の声を直接受け止めるのは知事である自分であり、知事としての判断を明確にしておくことは大切である、との見解でした。

実際に大阪府知事として…今は感染拡大を食い止めるのが最善と判断して、GO TOキャンペーンの一時除外を国に要請し、国もそれを受けて正式に大阪市のキャンペーン一時除外を発表しました。埼玉の大野知事も同様のご意見をお持ちでした。

 

確かに、国が決めたものは最後まで国にやってもらわなければいけません。小池東京都知事の言っていることは正論です。

でも、正論だけでは片付けられない一般市民の日常生活があって、知事たちはそれを背負っているのです。今朝の吉村知事と大野知事のお話からは、府民、県民の上に立つ人間としての覚悟を感じ取ることができました。

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残念ながら小池知事は、都民の立場というよりは知事としてのご自分の立場を意識した発言なのかな、という気がしました。

まあ、この話し合いの場にすら出てこれない、残念な森田千葉県知事とかもいますからね。森田さん、次期の出馬はされないそうなので…次の知事候補に期待したいと思います。