樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

ホントの毒親は…お前かい!

うちの両親、一見すると普通の親なのですが…実はかなりの毒親です。

親の言うことが絶対!という意識を小さい頃から植え付けられたせいか?子供の頃の私は、反抗するということすら知りませんでした。親は正しい、それが当たり前だと思って育ってきました。

その感覚が、実は違うんじゃないか…?と気づいたのは、嫁に出てからのこと。質素倹約な嫁ぎ先の義父母から考えると、うちの実家は相当な見栄っ張りだったのです。義父母に対して、何かにつけて自分たちが上だとマウンティングをしてくる、うちの実家…私の「嫁としての立場」なんて関係なく、自分たちがよければ、自分たちの気が済めば…それでよかったのです。

 

そして、毒親っぷりが決定的だったのは、里帰り出産でのこと。

私はできれば、自分の子供を母乳で育てたい!と思っていたのですが、乳首の形が陥没していて吸いづらいようで、苦戦しました。助産師さんたちはいろいろとアドバイスをしながら応援してくれましたが…うちの母親に「そんなくだらないことにこだわってないで、さっさとミルクにすればいいんだよ!」と言われて…私の母乳育児は、呆気なく終わりました。

この後も、何かにつけて私の育児に口を出してくる母親。私が面倒を見るから、お前は寝ていなさい!と強要され、子供を半ば強引に奪われて…幼い頃に植え付けられた「親に絶対服従」の刷り込みからか?何も反抗できない自分の情けなさも重なり、本当に地獄のような日々でした。

私は苦しい気持ちを、父親にだけでも相談しようかと思っていました。でも、その矢先に父親に言われたこと…お母さんは今回ものすごく頑張って、お前たちの面倒を見たんだから、お母さんにお礼のひとつでも言いなさい、と…。

父親よ、あんたもか…。ダメだこりゃ。

 

でもその後、うちの子供たちに発達障がいが発覚したことで、両親が育児に口出してくることは極端に減りました。発達障がい児の子育ては本当に大変だったけれど、私なりの子育てをさせてくれたうちの子供たちには、本当に感謝しています。

そして、そんな子供たちも成長し、上の娘はもうすぐ中学生になります。今年のクリスマスは、いい加減ニンテンドースイッチが欲しい!とおねだりされていて…そろそろ買ってあげてもいいかな?という気になっています。

そう言えば私が子供の頃、同じようにファミコンをおねだりしても買ってもらえなかったなぁ…なんて話を子供たちにしていたら、うちの実家でもその当時の話になりました。母親としては、ファミコンを買ってあげてもいいかな?と思っていたそうなんですが、実は父親のほうが猛反対をしたのだそうです…え、そうだったの?

しかも、反対した理由が…目が悪くなるから、というもの。え、そんな理由で?

さらに、うちの子供たち(両親にとっては孫たち)にも、ゲームを買ってもらうのはいいけれど、やりすぎると目が悪くなるから!ってことばかりを繰り返し言っている、うちの父親…

 

この瞬間、私は気づきました。ホントの毒親は、この親父だったんですね。

うちの母親は、ただ父親に従っていただけ、父親に言われたことを私たちに伝えていただけ、なんですね…

50手前にして、衝撃の事実にやっと気づいたのでした。

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