樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

私はあえて、バカの道を選ぶ

先日、大好きな星野源さんのオールナイトニッポンに、米津玄師さんがゲスト出演されていました。約2時間繰り広げられたお2人の音楽談義は、ものすごく聞き応えがありました!

お2人の共通点は、今期のドラマ主題歌を担当されていること。しかも恋愛ドラマなので、ラブソングを制作しなければならない…ドラマ放送開始日(=締め切り日)が迫る中、ラブソングがなかなか書けない2人。いったい恋ってどんなだったっけ?という、根本的な疑問にぶち当たってしまい…初回放送はワンフレーズだけで許してもらおうか?とか、本気で考えていたそうです。それくらい今回の曲作りは、お2人とも難産だったようで…

少女漫画や恋愛系アニメでキュン成分を補いつつ(笑)、納得のいくラブソングを(しかも締め切り日に間に合うように)生み出す作業は、本当に孤独で苦しくて…お2人とも、何でこんな苦しいことやってるんだろう?って思いながら制作していたそうです。でも、実際に納得のいく曲が出来上がった時の達成感は何物にも変え難く…あんなに苦しかったのに、すぐにまた曲作り地獄へと堕ちていく…俺たちバカなのか?って笑い合っているお2人は、きっと似たもの同士なんだなぁって、微笑ましく聞いていました。

 

さて。このおふたりとは全く次元が違いますが。

私自身も、苦しい道を歩み続けるバカであります。

…私の場合は、発達障がい児の子育て、なんですけどね。

 

うちの子供たちが2人とも抱えている、自閉症スペクトラム。最大の特徴は、こだわりの強さです。

わかりやすく言えば、強烈な凝り性だったり、とてつもなく頑固だったりするのです。

まずは、うちの娘の頑固さ。学校から出された毎日の課題は、全て完璧に片付けなければ気が済みません。毎日の宿題、自学、体力づくりのトレーニング、体をほぐすストレッチ…全てやり終わる頃には、いつも日付が変わろうとしています。無理をしないで!と声をかけても、毎日これをやり切らないと気が済まないのです。

一方で、凝り性の息子。大好きなエレベーターや自動ドアは、こと細かく観察します。スーパーの入り口にある自動ドアの前で腹ばいになったり、エレベーターのドアぎりぎりにへばりついたり。息子にとっては、自分が人にどう見られているか?なんて、全く関係ないのです。たとえまわりの人に冷たい目で見られても、息子にとっては大事な大事な観察タイムなのです。

 

正直言って、この子たちと過ごす毎日はしんどいです。みんなとは違って、ちょっと変わっていて、個性が強すぎるからか?同級生から白い目で見られることもあります。

そんな中で、スクールバスの雰囲気が苦手でバスに乗れない息子のために、私は毎日学校へお迎えに行くのですが…学校にいる子供たちが、私たち親子を見る目の冷たいこと。悪いことをしているわけではないし、ただ人とは違うというだけなのですが…まわりの偏見の目は、本当にキツいです。毎日のお迎えが、本当にしんどいです。

 

同級生のママたち。たまに学校にお迎えに来ることもありますが、子供たちと輪になって楽しそうにしています。たぶん遊びに行く計画とか?しているような雰囲気です。

そんなのとは無縁の、私たち親子。何でこんな寂しい想いをしなきゃいけないんだろう…私はいったい何したんだろうって、しょっちゅう思います。

でもね、私はそれでも、うちの子たちと一緒にいることを選びます。キツくても、しんどくても、何やってんの?バカじゃないの?って思っても。

その理由は、うちの子たちがとっても純粋で、とっても魅力的だからです。ふとした時の天然発言に爆笑したり、ものすごい優しさにジーンときたり。素直で、まっすぐで、我が道を突き進んでいて…うちの子たち、かんしゃくを起こすことはあっても、決して人を傷つけることはしませんし。

 

私はこの愛すべき子供たちと、とことん寄り添うつもりです。この子たちが大人になって自立して、私から離れていくその日まで。

つらいことも多いけれど、私自身がそうしたいから…私はあえて、バカの道を選んでいるのです。

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