樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

ありがとう、パラリンピック!

東京パラリンピックも無事に終わりましたね。オリンピック同様、大会期間中は何だかんだで見ちゃいました。

パラリンピックって、とうしてもオリンピックに比べると注目度が低いように思われがちですが、パラリンピックならではの競技があったり、ハンデを抱える選手たちが高みを目指す姿に感動したり、ものすごく魅力があるんですよ!中でも私がいちばん感動したのは、ボッチャです。

ボッチャとは、2チーム対抗でボールを投げ合う競技です。最初に投げた白いボールの近くに、自分のチームのボールが近いほうに得点が入ります。カーリングに近いかな?

ボッチャに出場できるのは、知的障がいを抱えている方のみです。クラス分けもあって、自分でボールを投げられる人のクラスと、自力でボールを投げられない人のクラスがあります。自力でボールを投げられない選手には介助員さんが1人ついて、その方に指示を出して、レール状の器具を使って投球します。

正直に言うと、見た目はとてもパラリンピック選手には見えない知的障がいの人たち。でも、的確にボールを投げたり、的確に介助員さんに指示を出したりする姿のカッコいいこと!そして、狙い定めて投げたボールの正確なこと!見ていて本当に痺れちゃいました。

 

開会式や閉会式もパラリンピックならでは!キャストの多くは何かしらの障がいを抱えている人たちでした。盲目の人たちが音楽を奏で、身体障がいの人たちがダンスで表現し、知的障がいの人たちが精一杯自己表現をしている姿…本当にキラキラしていました。演出も統一感があって、オリンピックのそれよりも遥かに素晴らしいものでした。

その中で出てきたキーワードが、We The 15。世界の全人口の15%の人たちが、何かしらの障がいを抱えているのだそうですね。映像に出てきた障がいを抱える人たち…みんな強い意志を持って出演されているのがわかりましたし、まっすぐなメッセージとしてこちらに伝わってきました。

 

でも、私は思います。この人たちがキラキラと輝けるのは、現時点では残念ながら…パラリンピックでのみ。現実世界では、まだまだ偏見の目が強いように思います。現に発達障がいを抱えているうちの子たちは、まわりの子たちにありのままを受け入れてもらっているとは…とても思えないですからね。

 

普通って…何だろう。本当に思います。

ありのままの自分で生きて、まわりの人に受け入れられていないとわかった時は…絶望します。

でもね、現実はまだまだ厳しいですけど。今回のパラリンピックを見て、私は厳しい現実の中でも強く生きていく勇気をもらいましたよ!

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ありがとう、パラリンピック。ありがとう、パラリンピアンたち!