樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

頑張りすぎる人と、頑張りすぎない人

 

発達障がいを抱える娘は、頑張りすぎる人だ。

与えられた課題は全てやらなきゃ気が済まない。

ちょっとくらい…ってごまかすなんて、とんでもない。

 

頑張りすぎているから、ものすごく疲れる。

疲れた分だけ、現実逃避をしてしまう。

現実逃避をするから、ギリギリまで課題をやらない。

結局課題を溜め込み、土壇場になって焦って一気に片付けようとする。

 

冬休みの課題で出されていたマラソンの課題。

始業式前日、残りはあと15kmほど。

ちょっとくらい、距離をごまかしてもバレないよ…

でも、結局娘はきっちり15km走り切った。

 

その日の夜、娘は激しい筋肉痛に襲われて苦しんでいた。

翌朝お腹も痛くなってしまい、なかなかトイレから出てこない。

…だからさ、無理しなきゃよかったのに。

結局娘は、遅刻をして学校へと向かった。

 

     *****

 

発達障がいを抱える息子は、頑張りすぎない人だ。

必要なことだけを、要領よくこなしている。

たまにはズルをすることもある。

 

そんな息子は、人を選ぶ。

自分のことをわかってくれる人には、すぐに心を開く。

でも、そうではない人とは距離を置く。

だから、ものすごく世界が狭い。

 

たぶん息子にとっての最大の理解者は、母親である私。

こだわりの強さからくる息子の困りごとは、ひとつひとつ解決してきた。

でも、そんな息子は私に依存気味である。

そんな息子に振り回されすぎると、私はキャパオーバーを起こす。

 

先日、久しぶりにキャパオーバー状態になった。

普段ならできることが、何もできなくなった。

息子にそのことを伝えたら、いつもよりは自分のことを自分でやろうとしてくれた。

普段は頑張らない息子が、ちょっとだけ頑張ってくれた。

 

その日の夜。

普段より頑張った息子は、寝るときに私と手を繋ぎたいと言ってきた。

私と手を繋ぎ、安心して眠りにつく息子。

そんな息子を見ていたら、赤ちゃんと添い寝をしている時のような、何ともいえない気持ちになった。

 

     *****

 

我が家の頑張りすぎる人と、頑張りすぎない人。

どちらも不器用だけれど、一生懸命毎日を生きている。

そして私は、そんな2人を見守る人。

私も一生懸命、そんな愛おしい毎日を生きている。

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