樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

古き良きものに触れる

新型コロナウイルスの影響で、テレビ番組の収録が軒並みストップしていた時期に、過去の映像の中から厳選したものを放送している番組がけっこうありました。

歌番組の中でも長寿番組である、ミュージックフェア。最近はあまり見ていませんでしたが…たまたまついていたテレビから流れてきた映像、過去の名作の数々を見て、すっかり心を奪われてしまいました。

 

中でも強烈な存在感を示していたのは、美空ひばりさんと、越路吹雪さん。

美空ひばりさんは、名曲である「マイウェイ」の日本語バージョンを、オーケストラをバックに堂々と歌われていました。圧倒的な歌唱力、存在感…歌詞の内容とも相まって、見ていて心を打たれ、込み上げてくるものがありました。

越路吹雪さんは、ドラマ仕立ての演出がされている中を、何と森進一さんと一緒に「オーシャンゼリゼ」を歌いながら登場しました。越路さんも美空さんのように、普段は「愛の讃歌」などを情感たっぷりに歌われるような、圧倒的な歌唱力の持ち主なのですが…この時は実に軽やかに、楽しそうに森進一さんとのデュエットを楽しんでおられました。

ドラマ仕立ての途中に越路さんが現れただけで、その場の雰囲気がパッと明るくなりました。大いなる、それでいて暖かな存在感に、思わずみんなが笑顔になってしまう…パートナーを務めた森進一さんも、終始ニコニコされていました。

 

この他にも、今では驚くようなコラボレーションの数々も見ることができました。

特に印象的だったのは、若かりし頃の堺正章さんと沢田研二さんが、一緒にビートルズのナンバーをノリノリで歌っていた映像。今では大物有名人になられたお二人ですが、当時はグループサウンズを代表するボーカリストだったお二人。実に楽しそうにビートルズを歌っていて、見ているこちらも楽しい気分になりました。

 

古き良き時代に、本当に上手い歌手により生み出された、極上の歌の数々。今の歌番組にはあまりない、上質で贅沢な空間…ステイホームの間に、たっぷりと堪能しました。

今の歌手で、歌ひとつでここまでの感動を呼ぶ方は…いらっしゃるのかな。強いて言えば、美輪明宏さんとか、中島みゆきさんとか…かな。あとは、もし中森明菜さんがずっと歌い続けていたら、今も素晴らしい歌を届けてくれていたかもしれませんね。

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