樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

人生を考える、祈りの旅

先日NHKで放送されていたドキュメンタリー番組。フランスのルピュイというところにある大聖堂から、スペインにある聖地・サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの1500kmの道のりを、歩いて巡礼する人たちを追いかけたものでした。

1500kmという途方もない道のりを踏破する巡礼の旅。本来ならば、敬虔なキリスト教徒がキリストの教えに則って巡礼するのでしょうが…現在ではさまざまな事情を抱えた人たちが、それぞれ思うところがあって、この地を巡礼しているようでした。

 

例えば、自らが経営するレストランのために休みなく働き続けて、気づいた時には心筋梗塞で倒れてしまった男性。自分自身を大切にしなければならないことに気づき、店を畳み、これからの人生を見つめ直す意味で巡礼の旅に来ていました。

アメリカから来たとある親子。娘さんは高校を卒業してから大学へ入学するまでの間に1年間ブランクを取り、思うところあって母親を誘い、巡礼の旅に来たのだそうです。

韓国人の男性、台湾から来た女性は、それぞれ自分の人生の目的を見つけたいと、巡礼の旅に来ていました。

 

巡礼の旅の途中には立ち寄る場所があり、その土地の教会で祈りを捧げたり、村の祭りに参加したりもします。自然豊かな場所、何もないただの一本道、ただひたすら歩きながら巡礼者は、自分の人生について思いを巡らせます。

長い長い道のりを経て目的地に到着した巡礼者たちは、皆清々しい顔をしています。と同時に、旅が終わってしまう寂しさも感じるようで…多くの巡礼者はさらに足を伸ばし、大西洋の果てまで行くのだそうです。

 

番組を見ていて、私もいつか巡礼の旅に出てみたい!と思いました。想像を絶する過酷な旅なのでしょうが、私もそこに何か価値があるんじゃないか?と思うのです。

でも…そういえば、日本にも同じようなのがありますよね?

そう、お遍路さんです。四国にある八十八ヶ所の霊場を踏破するアレです。調べてみたら、総移動距離は1086km!けっこうありますね…。

ヨーロッパへ行くにしても、四国でお遍路さんをやるにしても…人生大きく変わりそうですよね。やっぱりいつかはチャレンジしてみたいです。

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