樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

発達障がい…そんなに面倒ですか?

発達障がい児を抱える親にとって、頭を悩ませる問題…就学問題です。

就学とは、簡単に言うと小学校へ上がること。今までは地元の幼稚園や保育園、こども園に通っていた子たちが、就学に向けての知能テストのようなもの?を受けて、普段の行動の様子とも照らし合わせて、どの学校に行くべきか?を専門の先生方に判定されるのです。

ここで、若干落ち着きがなかったり、みんなの輪から外れがちな子供は、小学校の支援級か特別支援学校を勧められます。自分の子供は大丈夫だと思っていた親は、急に突き付けられる現実に大いにショックを受けることとなります。私自身も、我が子が発達障がいの1つである自閉症スペクトラムだと知った時は、目の前が真っ暗になりました。

でも私の場合は、発達障がいを前向きに捉えて、あくまでその子の個性だと考える人たちとの出会いがあったおかげて、目の前の暗闇から救われました。

うちの子は2人とも地元の学校の支援級に在籍していますが、それぞれのペースで日々を過ごし、彼らなりに成長してきています。

 

私が今仕事をしている保育園でも、就学の時期になりました。支援級や支援学校の判定が出た子の親御さんが保育園に来て、先生方と今後の相談をされている様子を見ると、自分たち親子が就学で苦労したことを思い出します。

就学の話に関連して、先生方がこんなことを話していました。

今は発達障がいと診断されるお子さんが増えてきていて、先生の負担は増える一方で…学校によっては、子どもの2人に1人が何らかの発達障がいを持っているんですって…この先、発達障がいの子だらけになったら、日本はどうなっちゃうんでしょうね…まぁ私たちは先にいなくなるからいいんですけどね…。

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…ちょっと待ってください。確かに発達障がい児、特別な配慮が必要なこともあります。団体行動を良しとする日本の教育においては、先生方の手を煩わすこともあるかもしれません。

でも、発達障がいの子供たち、個性があって、独創的で、とんでもない魅力を持っている子たち、なのですよ。この子たちのユニークな発想が、この先日本を救うかもしれない…のですよ!

発達障がい児は、先生たちの予測外の行動をして、先生方を困らせる存在…発達障がい児を見下し、まるで自分たちとは関係ない!とでも取れる言い方…まるで発達障がい児そのものを否定するような発言の数々に、発達障がい児の親である私は、そばで聞いていて内心腹わたが煮えくりかえっていました。

 

実際の保育の現場でも、少しでも集団から外れるような行動を取った子は、先生に頭ごなしに怒られてしまいます。幼稚園や小学校をはじめ、相変わらず集団行動を良しとする教育現場。自分の思いに正直に生きている発達障がい児にとって、集団行動を強制されることは苦痛に思えるかもしれません。そんな発達障がい児の真実を知ろうともしないで…自分たちの価値観ばかりを押し付けて…それでもあなたたちは先生と言えるのですか?

でも…これが現実なのでしょうね。他の教育現場の先生方も、さほど変わらないかもしれません。ひたすらドリルばかりをやらせていても、自分で考える力はつきませんよ。

本の学校教育そのものを見直す時期に来ている…私はそんな気がしてなりません。