樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

発達障がい児の親として

発達障がい児の親として、また当事者として感じていることを書いていこうと思います。

 

自分の子供が発達障がいであると、しかも自閉症であるとわかった時は、目の前が真っ暗になりました。

そんな時に私を救ってくれたのは、とある言語聴覚士さんのメッセージ…その方は言語聴覚士として、発達障がい児のリハビリを担当されている方です。メッセージに書かれていたのは、発達障がい児に対する尊敬、リスペクトの気持ちでした。

「突拍子もないように思える発達障がい児の行動も、そこには必ず理由があり、その子なりの想いがある。

どうしてこの子はこんな行動をするのだろう?

どうしてこの子はこんなことを言うのだろう?

この「どうして?」をずっと追求し続けていきたい。

彼らとともに、自分たちも成長し続けていきたい」

…私はこの方のメッセージを見て、発達障がい児に対する考え方が180度変わりました。発達障がい児はダメな存在ではない。むしろ面白い存在なのだと。

私たち親子の未来に、希望の光が差し込んだ瞬間でした。

 

あれから数年経ち、子供たちは自分たちのペースですくすくと育っています。「できること」と「できないこと」の差が激しく、こだわりもたくさんあるので、なかなか大変な時もありますが…たまらなく純粋なこの子たちと共に歩む人生、なかなか面白いと思っています。

でも、相変わらず発達障がいに対する周囲の偏見は根強かったり、私たちのことを「かわいそうな」存在だと捉える人たちも多かったりします。

一見、私たちに親切にしてくれている人たちも、私たちのことを「できない」「弱い」存在だと思っていたりします。私たちを対等な存在としては見ていないのです。

 

この、発達障がい児に対する偏見をいちばん感じる場所が、実は学校だったりします。

うちの子供たちが通っている小学校に、何人か発達障がい児がいます。でも、その子たちに対する他の子供たちの対応が…悪意はないのですが、偏見に満ちているのです。

きっと無意識のうちに…なのですが、発達障がいの子に対する声のかけ方が、明らかに見下しているのです。

そんな中でずっと過ごしているせいか、発達障がいの子供たちはみんな、うつむき気味に過ごしています。

本来ならば、ユニークな個性を持った光溢れる子供たちのはず、なのですが…学校という集団生活を強いられてしまうと、どうしてもハミ出してしまうのです。そして、ハミ出すことで先生に注意され、友達から浮いてしまうのです。

私は、そんな彼らを見ていて…やるせない気持ちになります。もっとのびのびとさせてあげたい!うつむくのではなく、前を向いてほしい!と心から思います。

 

発達障がい児は、純粋な魂の持ち主です。だから今の社会に馴染めないことも多いのです。

でも、周りの人たちが思っている以上に、内面は育っています。何なら、精神年齢は彼らのほうがずっと高かったりもするのです。

彼らが自信を失うことなく、彼らの本領を発揮できる社会。私はそんな社会を夢見ています。

そのために、まずは発達障がい児が「自分らしさ」を取り戻すこと。そのために、今の私にできることは何か…?と考え始めています。

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