先日…旦那がふと、小2の息子の財布が膨らんでいるのに気づき、中身を見てみたところ…
中に入っていたのは、9万2千円。
こんな額、私でも旦那でも財布に入れて持ち歩きません。一体、どこで手に入れたのだろうか。
可能性は2つ。うちのおじいちゃんや、実家のじいちゃん、ばあちゃんにもらったか?それともどこかから取ってきてしまったか?
不穏な空気を察知して、逃げ回っている息子。そんな息子を捕まえて、じっくり話を聞いてみました。
まずは、どうやってお金を手に入れたのか。
発達障がいを抱えているからか?自分のことをまだうまく説明できない息子。選択肢を設けて聞いてみました。
「見つけた」お金か?「もらった」お金か?
息子の答えは「見つけた」お金。
では、どこで見つけたのか。
「おじいちゃんのところ」か?「実家のじいばあのところ」か?「自分の家」か?「そのほかの場所」か?
息子の答えは「おじいちゃんのところ」で見つけたお金。
どうやら、90歳を過ぎて高齢になったからか?お金を管理しきれていないおじいちゃんのところにあったお金を、取ってきてしまったようなのです。
本当のことを話してくれた息子。でも、彼がしたことは泥棒であり、完全に悪いこと。人の道に外れたことであり、悪いことだと彼にしっかりと理解してもらわなければいけません。
彼に話したのは、お金の大切さ。みんな一生懸命働いて、やっとお金がもらえること。簡単に手に入るものではないこと。
だから、人のお金は絶対に取ってはいけないこと。そんなことをしたら、警察に捕まること。家に帰ってこれないこと。家族と一緒にはいれないこと。
私なりに、魂を込めて、彼に話をしました。と共に、おじいちゃんにお金の管理もお願いしました。
お金の魅力に気づき始めた息子。お金が欲しい息子。お小遣いだけでは満足できていない息子。そんな息子に、隙を与えないことも大切です。今は家族みんなで、お金のことに関しては鬼になるべきです。
そして2日後。おじいちゃんのところへ遊びに行った息子が帰ってくるなり、自分の財布をサッと手にして、奥の部屋へと急いで行くのを見かけました。
私は嫌な予感がしました。息子の後を追ってみたら…
ポケットからお札を取り出して、自分の財布に入れている息子がいました。
これは…完全に確信犯です。息子は、おじいちゃんのところでお金を盗んでいたのです。おじいちゃんに確認してもらったら、おじいちゃんの財布から5千円が無くなっていました。
これはもう、息子も悪いとわかってやっています。もしかしたら先日の9万2千円も、おじいちゃんの財布から取ったお金なのかもしれません。そうなると、もう完全に泥棒です。もはや話をする段階ではなく、息子に説教をしなければいけません。
家族みんなに集まってもらい、私は全力で息子を叱りました。
おじいちゃんのお金は、今まで一生懸命働いてきたから貰える年金なんだと。その大事なお金…そんな簡単に取られてたまるか!と。
おじいちゃんに、心から謝れ!と。ちゃんと自分でお金を返せ!と。
私は叱りながら、悲しさ、怖さ…いろんな思いが込み上げてきました。息子にも、その思いを正直に伝えました。
あれから、おじいちゃんもお金をしっかり管理してくれているようです。私も息子に目を光らせています。そして、ある程度安心できるまでは、私が息子の財布を預かっています。
上のお姉ちゃんは、日々いろいろなことはあるにせよ、人の道から外れたことは今までありませんでした。今回初めて、息子が道を踏み外しかけてしまったのです。
不幸中の幸いは、まだ家族の中で起きているうちに気づいたこと。でも、今のうちに徹底的にダメなものはダメだとわかってもらわないと、息子の人生は終わってしまいます。今が正念場です。
子供を育てるって、やっぱり大変ですね。改めて思い知らされました。