私が大好きなドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の登場人物である、アラフィフ独身のバリバリキャリアウーマンである百合ちゃん。そんな百合ちゃんが、年下のイケメン男性と恋に落ちた時…恋のライバルである年下の女性に、年齢のことをあれこれと言われてしまった場面があります。
そんな彼女に、大人の百合ちゃんはこう話します。「あなたが今、価値がないと言って切り捨てたこと(=歳を重ねるということ)は、あなたが実際に向かっている未来でもあるのよ。若さが全てだなんて、自分に呪いをかけないで。そんな呪いからは、さっさと逃げてしまいなさい。」
…もう、さすが!経験を重ねた大人の女性である百合ちゃんの言葉には、重みがあります。
この「自分に呪いをかけてしまう」こと。先日結婚を発表されたナイナイの岡村さんも、実はそうだったらしいのです。
岡村さん、特に恋愛に関しては人一倍こじらせていた印象があります。モテないわけではないと思うのですが、女性に対する理想が高いのに加えて、必要以上に自分の方から女性を遠ざけていたようなのです。
その理由は…彼女を作って落ち着いてしまうと、芸人として面白くなくなるから。でも、これこそ岡村さんが自分自身にかけてしまった呪いだと思うのです。
芸人としてストイックになりすぎて、周りが見えなくなり、相方の矢部さんともギクシャクして…そんな矢先に、例のラジオでの失言問題が起きてしまいます。岡村さん、これでダメになってしまうのかもな…当時はそんな雰囲気もありました。
でも…相方の矢部さんは、岡村さんを見放しませんでした。この事件をきっかけにして、今まで距離を置いて遠慮していた岡村さんとの関係にグッと踏み込み、ラジオでの公開説教となったのです。
そして、当時落ち込んでいたであろう岡村さんの側で、厳しくも支えてくれた女性の存在。岡村さんは、この人は絶対に離したらアカン!と思ったのだそうで…ついに結婚に踏み切ったのです。
今回の結婚が、今後の岡村さんの芸人人生にどう影響するのかはまだわかりませんが…少なくとも、自分でかけてしまった呪いからは解き放たれて、とっても幸せそうに見えますよね(^_^)
さて、私たちも何かしら、自分自身で呪いをかけてしまって…いませんかね?
私の場合は、幼少期に友達関係がうまくいかずに孤立したことが、今もトラウマとなっています。私は基本的には変わり者で、人には好かれない…私は今も、自分自身がそんな呪いに縛られ続けているような気がします。
でも、百合ちゃんや岡村さんのおかげで「呪い」の存在には気づきました。今も人づきあいは苦手だし、仲間なんていないけれど…目の前にいるひとりひとりを大切にすることとか、自分に合わない人とはしっかりと境界線を引くこととか、今の私がやるべきことが少しずつわかってきました。
そうして1日1日を大切に過ごしていくことで、少しずつ私自身の呪いが解けていけばいいなぁ、なんて、今は思っています。