樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

受け入れることの難しさ

自分の子供が発達障がいであるとわかった時、私は目の前が真っ暗になりました。この子の人生は終わった…本気でそう思いました。

でも、私が恵まれていたのは、発達障がいを肯定的に受け止めている人たちの存在があったことです。発達障がいは特性のひとつであり、個性豊かな面白い存在である…発達障がいに対する私の意識を、ポジティブに変換してくれたのです。

 

自分の子供が発達障がいであることを、なかなか受け入れられない人たち…残念ながら、たまに見かけることがあります。

身近なところでは、息子の同級生たち数名。小学校入学時に就学診断で支援学級を勧められていた子たちが、できるところまで…と、最初は普通学級でスタートしました。でも、普通学級にいることが苦痛になってきた子供たち。次第に支援学級で過ごすことが増えてきました。小規模な学校なので、今のところは先生方もしっかりと対応して下さっています。

 

実質は支援学級在籍のような生活をしている、息子の同級生たち。そんなママのひとりに、来年度はどうするの?支援学級に移るの?と聞いたら…びっくりした様子で「とんでもない!まだ普通学級にいるよ!」とのこと。先生にも、それでいいと言われているそうなのですが…本当?

だって、普通学級在籍と支援学級在籍では、先生方の配置も変わってきます。勉強内容も、子供への対応の仕方も、いろいろと変わってくるはず、なんですけどね。

はっきり言って、このママ…自分の子供が発達障がいだと、まだ受け入れられていないのだと思います。子供自身が、支援学級の方がいい!と言っているのに…「普通」であることに、まだしがみついているんですね。

子供のありのままを受け入れることが、子供のことを理解する第一歩であり、親子の信頼関係のベースになると思うのですが…いつかは子供のありのままと向き合わなきゃいけない時が来ると思うし、早く気づくに越したことはないんですけどね。

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受け入れることの難しさ…これは、今の世界にも通ずるところがあると思います。

今の世界で起きている、今までではあり得なかった様々なこと。異常気象、新型ウイルス、世界情勢…私たちはこの先、これらを受け入れていかなければいけないのです。

私個人に関して言えば、発達障がいという未知のものを一度受け入れているので、未知のものに対する恐怖には、ある程度免疫がついています。

全ては必然。起こるべくして起きているのです。私たちは私たちなりに、未知のものに対応していくしかないのです。