樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

自分を痛めつけることの意味

昨日、今日と2日連続で、子供たちのホースセラピーへと行ってきた。昨日は小雨混じりだったが、今日は気持ちのいい晴天だった。

今日一緒にセッションをした、小学5年生の女の子。久しぶりのセラピーに緊張気味で、可愛らしい感じの彼女…馬と散歩へ行っている間に、彼女のママと少しだけ話をすることができた。

 

本来の彼女は、運動するのが大好きな活発な面もあるのだが、外でなかなか自分を出せないのだそうで…学校などでは自分の言いたいことを言えず、家に帰ってきてから大爆発してしまうのだそうだ。

そんな彼女、先日学校で男の子たちにいじめられてしまったのだそうで、意を決して支援級の担任に相談してみたのだが…そんなのはいじめじゃない、と一蹴されてしまったのだそう…。

それ以来その先生が信用できなくなり、学校へ行こうと思えないのだそうで…先週は1日も学校へ行けていないとのこと。

さらに、彼女は自傷行為をしてしまうのだそうだ。

 

自傷行為。自分を痛めつけることによって、自分の中にあるどうにもならない気持ちに折り合いをつけようとしているのかもしれないが…本人も辛いし、見ている親も辛い。気持ちを外に出せない分、自分の中で解決しようとしてしまい、結果として自分を痛めつけてしまう…そこまでしなければ、自分の中の気持ちの整理がつかないのだ。

私自身は自傷行為の経験がないので、想像でしか言えないのだが…一度自傷行為を覚えてしまうと、自分の気持ちに折り合いをつける健全な方法に戻るのは、ものすごく大変なのかもしれない。

 

今日のセラピーに話を戻すと…それぞれのセッションが終わった後に、みんなで馬に餌やり大会をした。細かく切ったスイカが用意されていて、お母さんたちも一緒にやるんですよー!と先生に言われた。みんなで恐々と馬に餌やりをしているうちに、何だか楽しくなってきた。その女の子とも打ち解けた雰囲気になった。

うちの娘は6年生。5年生の彼女と年齢も近いので、帰り際に「また会えるといいね!」と声をかけていた。彼女もうれしそうに応えていた。親同士もニッコリ、ペコリと挨拶をして、帰ってきた。

 

うちの娘も、学校ではいろいろとあるのだと思う。劣等感とか、友達との微妙な距離感とか。でも、今のところは自傷行為などはしないで、何とか折り合いをつけている。

家で自分を痛めつけている彼女と、そんな彼女に寄り添い見守っているママが、今日のセラピーのような穏やかな時間を多く過ごせることを…私は願わずにはいられない。

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それにしても…彼女のような子を見るたびに思う。今の学校制度、本当に何とかならないのだろうか。先生の対応のまずさで、子供たちはここまで追い詰められてしまうのだ。

子供たちのSOSをしっかりとキャッチして、逃げ場を作ってあげないと…彼女のような思いをする子がまた増えてしまう。

学校は確かに勉強を教えてもらえるし、経験もたくさんできる素敵な場所なのだが…行かなければいけない!と子供たちを追い詰めてしまう場所でもあるのだ。