樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

とあるおばあちゃんの悲哀

私たちの家族は、パパと私と娘と息子、となりの母屋にはおじいちゃんがいます。おばあちゃんは今は半身不随のために施設に入っています。

そして、我が家から車で10分ほど行ったところに、おじいちゃんの妹さん、私にとっては叔母に当たる方が独り暮らしをされています。今までずっと独身なので子供はいませんが、働いて貯めたお金で1人で一軒家を建て、今もその家に住んでいます。

 

おじいちゃんは9人きょうだいで、叔母は末娘のような存在。小さい頃はみんなに可愛がられて育ったそうです。

そして大人になってから、器量好しだった叔母は銀座でデパートガールをしていました。その時期に経済界の大物に可愛がられて、海外への豪遊に連れて行ってもらったりもしたのだそうです。

 

そして今…だいぶ高齢になりましたが、自分のお金で建てた家で独り暮らしをしています。私たちは、たまに顔を見に行く程度です。

でも、この叔母…若い時に可愛がられ過ぎたせいか、とっても「かまってちゃん」なのです。

先日の台風の影響で我が家に来てもらった時も、二階の部屋に寝てもらい、トイレも二階にあるので大丈夫かな?と思っていたら、わざわざ一階のトイレを使おうとして、階段から落ちてしまったのです。私たちは心配しましたが、本人は大丈夫!と言っていたので、じゃあ大丈夫かな?と思っていましたが、次の日も同じことをして、階段から落ちてしまったのです。

また、買い物に行った時のこと。危ないからゆっくり歩いてね、と声をかけても、みんなを待たせちゃいけない!と急いで、結局転んで、周りの人たちが心配して声をかけてきました。

私がおじいちゃんと話をしていても、人の会話に平気で割り込んできます。私の話を聞いて!と言わんばかりに。でも、私は叔母の割り込みは許しません。おじいちゃんとの話が終わるまで待ってもらいます。(まぁ大した話ではないので、おじいちゃんとの話が終わる頃には、叔母はもう話をする気もなくなっているんですけどね…)

 

確かに高齢者の独り暮らし、大変だと思います。でも、それは叔母が選んだ道です。自分ひとりの財力で建てた家のこと、自分の過去の栄光…今も自慢気に、一方的に私たちに話します。

こんなかまってちゃん…人もだんだん疎遠になっていきます。人との会話も減り、出かける機会も減り…足腰も弱り、もしかしたら若干認知症気味だったのかもしれません。

そして先日、その叔母が庭で倒れている!とご近所さんから連絡がありました。発見が早かったおかげで大事には至りませんでしたが、今も病院で検査を受けている最中です。

 

こんな時に不謹慎かもしれませんが…こんな歳の取り方はしたくない…と思っています。

若い時にチヤホヤされ過ぎたことが、こうなったいちばんの原因だとは思いますが…いつまでも人に甘えて、自分がかわいくて、人に心配してもらわなければ気の済まない叔母。残念ですが、高齢になってしまった今からでは、この性質はもう治らないと思います。

まぁ親戚の叔母ではあるので、私たちが無理のない程度に、今後の叔母のことを考えなければいけません…ね。

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