樹安の日々インスピレーション

日々の生活の中での気づきを、徒然なるままに

正解のない人生

昨夜NHKで「みんなの卒業式」という番組が放送されていました。新型コロナウイルスの影響で、思うような卒業式を迎えられていない卒業生たちのために、みんなで前を向いて歩いていこう!という趣旨の番組でした。

卒業生たちの想いや、先生たちのメッセージ、アーティストからのお祝いの歌など、見ていて楽しめて、ちょっとジーンとくる…素敵な企画でした。中でも印象に残った、こんな試み。

 

RADWIMPSの「正解」という曲、定番卒業ソングのひとつだそうで…私はこの曲の存在を、昨日の番組で初めて知りました。この曲を歌っている画像を全国の卒業生たちから募集して、集まったたくさんの画像をステージ上に映し出し、RADWIMPSのメンバーとともにバーチャル大合唱をする、という試みでした。

実際に顔を合わせることはできなくても、みんなの想いを集めて、こんな形で表現することができるんだ!と、私は見ていて感動しました。

 

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ああ  答えがある問いばかりを  教わってきたよ

そのせいだろうか  僕たちが知りたかったのは

いつも正解など  まだ銀河にもない

 

いちばん大切な君と  仲直りのしかた

大好きなあの子の  心の振り向かせ方

何ひとつ見えない  僕らの未来だから

答えがすでにある問いなんかに  用などはない

 

ああ  答えがある問いばかりを  教わってきたよ

だけど明日からは  僕だけの正解を

いざ探しにいくんだ  また逢う日まで

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次の空欄に  当てはまる言葉を書き入れなさい

ここでの最後の問い

「君のいない明日からの日々を  僕は/私は、きっと…」

 

制限時間は  あなたのこれからの人生

解答用紙は  あなたのこれからの人生

答えあわせの時に  私はもういない

だから採点基準は  あなたのこれからの人生

 

よーい、はじめ!

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(正解/RADWIMPS

 

…何て素敵な歌詞なのでしょう。そして、何て素敵な歌なのでしょう!

今のこの時代に、こういう素晴らしい歌があること。この歌は、今を生きる子どもたちの大きな力になっていると思います。

 

そう、人生に正解などないのです。現に今だって、誰も正解を知らない「新型コロナウイルス」という問いに対して、みんなで必死に答えを探しているじゃないですか。

今年卒業を迎えた子供たち。思うような卒業式はできなかったかもしれませんが、そこにある熱い想い、温かい気持ちを感じることはできた…かな?

 

卒業はゴールではなく、新たなスタートです。

さあ、正解のない人生に向かって、自分だけの正解を見つける旅に向かって…

みんなに心を込めて、卒業おめでとう!

荒ぶる風に揺れる春

私たちが住む南房総地区、特に海沿いの地域は、冬場になると「オオニシ」という強い西風が吹きます。温暖な気候に魅力を感じて移住してきた方たちも、このオオニシには驚いているようです。

昨年あたりから天候不順が続いているせいか、春の兆しが見え始めている今も、毎日のように強風が吹き荒れています。春の嵐、荒ぶる風に毎日振り回されています。

 

ところで…新型コロナウイルス、感染拡大が止まりませんね。イタリアで、アメリカで、その他世界中の各地で、苦境に立たされている報道を見聞きすることが本当に多くなってしまいました。日本でもジワジワと感染が広がっているような印象を受けます。

私たちの住む南房総地区は、今まではあまり感染が広がっていませんでした。しかし…先日の3連休、かなり多くの人が息抜きに南房総に来ていたようで、どこもかしこも人や車でいっぱいでした。

人が移動すると、当然ウイルスも移動します。多くの観光客が来てくれるのはありがたいのですが…ウイルスも一緒に運んできている可能性が大なわけで…いよいよ南房総にも、新型コロナウイルスの脅威が迫っているのかも?しれません。

 

でも、新型コロナウイルスの特徴として今のところわかっているのは、換気をすることでウイルスが留まることを防ぎ、予防としては有効だということ。つまり…ここ数日吹き荒れている強風が、実はウイルスを吹き飛ばしてくれているような気がするのです。

普段は、どちらかというと厄介者である強風…昨年は台風15号による強烈な風で、屋根とか壁とか木とか電柱とか、あらゆるものが吹き飛ばされてしまいました。でも、今吹いている強風は、もしかしたら私たちにとっては良い風、ある意味で「カミカゼ」なのかもしれません。

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まだまだ終わりの見えない新型コロナウイルス。荒ぶる春風に助けられながらも、私たち自身ができることをやっていくことしか、解決の方法はありません。手洗い、うがい、マスク、不要不急の外出をしない…これだけでも、だいぶ効果はあると思います。

もうひと踏ん張り?ふた踏ん張り?どれだけ踏ん張ればいいのかはわかりませんが…とにかく今日も、頑張っていきましょう!

深海

「深海」は、今から20年以上も前に発売された、Mr.Childrenのアルバムです。ミスチルの中でもかなり暗ーい雰囲気のアルバムで、聴いているこちらも暗ーい気分になってきます。

Innocent World や Tomorrow Never Knows が大ヒットして、トップミュージシャンの仲間入りを果たしたミスチルのボーカル桜井さんが、世間に求められる音楽と自分が本当にやりたい音楽とのギャップに悩み、鬱とも言える状態で制作した…だからこういう暗い雰囲気のアルバムになった、と当時おっしゃっていました。

 

このアルバムのシンボルとも言えるのが、深海魚であるシーラカンス。はるか昔の時代から生息していたからか、生きる化石とも言われています。

このアルバムの冒頭の曲がそのまま「シーラカンス」で、最後の曲である「深海」にもシーラカンスが登場します。

 

シーラカンス  君はまだ深い海の底で静かに生きてるの?

シーラカンス  君はまだ七色に光る海を渡る夢見るの?

ある人は言う  君は滅びたのだと

ある人は言う  根拠もなく生きてると

とはいえ君が  この現代に渦巻く

メガやビットの海を  泳いでたとしてもだ

それがなんだって言うのか

何の意味も何の価値もないさ

シーラカンスMr.Children

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僕の心の奥深く  深海で君の影揺れる

あどけなかった日の僕は

夢中で君を追いかけて  追いかけてたっけ

シーラカンス  これから君はどこへ進むんだい?

シーラカンス  これから君はどこへ向かうんだい?

連れてってくれないか

連れ戻してくれないか

僕を、僕も、僕も…

(深海/Mr.Children

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私はなぜか、このふたつの曲が好きで、頭から離れないのです。

描き方は違っても、このふたつの曲に出てくるシーラカンスは、自分の心の中を映し出しています。

シーラカンスは心の奥深く、闇の中を泳いでいたとしても、自分であることには変わりない…たとえ共感は得られなくても、時代遅れであっても、自分の道を信じて歩いていくことに変わりはないのです。

 

ちなみに、昔大好きだった人とよく行ったもんじゃ焼きのお店で、ずっとこの「深海」のアルバムがBGMで流れていました。恐らくお店の人の趣味だとは思いますが、何とも言えない暗い雰囲気の中で食べるもんじゃ焼き…今も何となく、甘酸っぱい思い出として残っています。

Forza Italia!

 

久しぶりに万華鏡を覗いてみたら…

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何だかイタリアンな色と模様!

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こんなのとか、ベネチアっぽい?

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これはミラノ?お洒落な感じ?

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これはローマ?古き良きイタリアって感じかなー。

 

今、新型コロナウイルスで大変なことになっているイタリア。何とか今の苦境を乗り越えてもらいたいです。Forza  Italia!(頑張れイタリア!)

…と同時に、私たち自身も気を緩めずに、グッと気を引き締めて、このウイルスに立ち向かっていきましょう。

個人的に思うのは、みんなまだまだ甘い!特にこの3連休、無防備にお出かけしていた人たち…いつイタリアのようになってもおかしくない状況にいるってことを、忘れちゃいけませんよ!

「動じない自分」になるために

今を生きる私たち、日々いろいろなことが起こります。身の回りのちょっとした事件とか。自分のちょっとしたミスとか。今までにないような脅威とか…

でも大切なのは、心が落ち着かない日々であっても、動じない自分でいること。

自分自身と向き合い続けて、信頼できる人から自分のことを認めてもらって、日々の出来事から自分がどう感じるのか?を学んで…少しずつ、少しずつ、自分の軸や中心となる考え方を自覚して、やっと「動じない自分」ができていくのです。

 

私自身が自分と向き合い始めたのは、約10年前のこと。その当時は自分にとにかく自信がなかったけれど、それが自分なのだと思っていて、自分が変わろうなんて気は全くありませんでした。

でも、とある方との出会いがあり…その方に何度も、何度も、私のいいところや問題点を指摘していただきました。

その方によると、私のいいところは暖かな存在感。問題点は自分に自信がなさすぎるところ。特に、問題点である自信のなさを克服するために、自分と向き合い続けてきています。ずっと向き合い続けていることで、ある程度の自分軸は出来てきました。現在の脅威である新型コロナウイルスに対しても、現時点ではある程度冷静に対処できています。

 

また、自分のことをいちばん知っているのは自分自身である…と思いますが、自分では気づいていない面、気づけていない面も多いのです。そんな時には、自分の知らない面を教えてくれて、新たな扉を開いてくれる他者の存在が必要です。

その扉を開ける人は、家族や友人かもしれませんし、スピリチュアルな能力の高い方との出会いがあれば、その方が開けて下さるのかも?しれません。

 

そして…これから迎えるであろう激動の時代。うまく乗り越えるために、自分自身と向き合う時間を持って、自分軸をしっかりと作っていく作業をしてみませんか?

例えば1日の終わりに、お風呂でもいいし、お布団の中でもいいので、今日起きた出来事をひとつ、思い浮かべます。そのことに対して、自分がどう思うのか。興奮するのか、頭にきているのか、うらやましく思うのか、嫉妬で腹立たしいのか…など、自分の抱く「感情」を確認します。

そして、ここがいちばん大事ですが、自分が「なぜ」そう思うのか?を考えてみるのです。

 

今日の私の場合は、いつも興味本位で見ているブロガーさんが、突如記事を有料化したのです。その理由は、興味本位で見る人たちのためではなく、本当に興味を持ってくれる人たちだけのために公開したいから、とのことでした。

私は、まずガッカリしました。はっきり言ってお金を払うほどのブログではないと思ったので、そこで見るのを止めにしました。

と同時に、興味本位で見ていた私のことを見透かされたような気持ちにもなりました。

なぜ私がガッカリしたのか。興味本位で見ていたブログであっても、私はその方に興味があって、気になっていたのです。そこは認めますが、お金は払わない選択をしたので…今後はその方のブログを見ないと思います。

 

この、自分の感情を確認して掘り下げる作業。実は、マイナス感情であればあるほど効果が高いと思います。人生うまくいかない時の方が、何とかしたい!という気持ちが強くなり、より自分と向き合うエネルギーも強くなるからです。

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自分の中にある闇の部分、あまり向き合いたくはありませんが…フタをせずにしっかりと向き合うことで「動じない自分」への近道になるんです!

毎日の自己確認、よければお試しください(^_^)

「演出」につき合わされる子供たち

私も子供たちも大好きでよく見ている、Eテレの「Eダンスアカデミー」。EXILEのUSAさん、TETSUYAさんが講師となって、生徒役の子供たちにダンスを教えていく番組です。テレビを見ている私たちも、生徒役の子供たちと一緒にダンスを踊ることで、楽しくダンスを身に付けることができます。

 

生徒役の子供たちは、1年ごとに入れ替わります。つまり、3月は子供たちにとって番組卒業の時期。1年の終わりに、家族や友達、お世話になった方たちをNHKホールに招いて、1年間の成果を発表する会と卒業式を行うのが恒例です。テレビで1年間番組を見守ってきた私たちも、子供たちの成長に感情移入してしまい…胸にジーンとくるものがあります。

今年も子供たちが卒業の時期となり、先日の番組内で発表会の様子がオンエアされていました。でも、見ていて何だか違和感があったのです。子供たちも講師のEXILEメンバーも、何だか一生懸命に盛り上げようとしている感が…みんなで無理して場を盛り上げている感が、ものすごくしてしまったのです。

何でだろう?と思って見ていると…そういえば、NHKホールなのに客席を全く映していない…あ!私はあることに気づきました。みなさんも気づきましたか?

そう、恐らく新型コロナウイルス予防のために、無観客の状態で発表会を行ったのだと思います。

 

本来ならば、1年間番組を盛り上げて頑張ってきた子供たちのために行われる発表会…家族や友達に見守られながら、精一杯のダンスを披露する場です。今回いつもの形を取ることはできなかったとしても、子供たちのための発表会であることに変わりはないはず…それなのに、あたかもお客さんが入っている風の演出につき合わされて、一生懸命声を出して盛り上げている子供たち。私が感じた違和感はこれだったのです。

それならば無理にNHKホールでやらなくても、普段のスタジオで、子供たちのためにアットホームな発表会にしても良かったのではないか?と思いました。子供たちよりも、番組の演出を優先させる番組制作スタッフ。恐らくスタッフの指示に従って、無観客のNHKホールを必死で盛り上げようとする子供たちの姿は、何だか痛々しく見えてしまい…私は一気に興ざめしてしまいました。

*追記:無観客の状態で収録していることを、番組の冒頭で触れていたみたいですね。子供たちも承知の上だったようです。

ここに書いてきたことは、あくまでも私の受けた印象、でして…。大変失礼しました。

 

同じようなことが、私がお勤めする保育園でもありました。新型コロナウイルス予防に気をつけながらも、先日無事に卒園式を迎えたのですが…はっきり言って、子供たちに「やらせている」感が半端なかったのです。保育園での今までの思い出を「呼びかけ」という形で、子供たちが代わる代わる発表していったのですが…どの子も、棒読みもいいところでした。感情なんて全くこもっていませんでした。

そもそも保育園児に、無理に「呼びかけ」をさせなくてもいいと思うし、やるとしても子供たちにセリフを考えさせるとか、気持ちづくりに時間をかけるとか…やるならば、もっと意味のあるものをやるべきだと思うのです。先日私が見たものは、はっきり言ってただの演出。そんなの、子供たちの心には何も残らないと思います。

 

私たちは、何のために子供たちの行事を行うのでしょうか。体裁を取り繕うため?自分たちの達成感のため?

いや…子供たちのためであり、子供たちの成長のため、ですよね。

私たちは、その「本質」を忘れてはいけないと思います。

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永遠なるもの

 

ああ全てが人並みに  うまくいきますように

暗いだなんて言うなって  全てよ運命の想うままに

 

急にね  あなたは言う…

「やっと笑えそうだっていう時に

わかんなくなって  泣けない  笑えない」

 

愛が全ての人たちに  分けられてますように

一回も考えなかった  「語ってるよ」とか言って茶化して

全ては良い笑顔のために

 

悪者が持つ孤独がみんな解るかい?

「旅人!」とか  みんなはそう言うだけ

予報によりゃ  言う奴が

そうか、もうか、そうかぁ…

落ちるそうだ、底へ…

 

急にね  あなたが言う

「何かに飼われていたみたい

もう冗談じゃないし、泣けるし、笑える…

なんだかなぁ」って

 

感情が全ての人たちに  降り注ぎますように

古いよ、だって性分だ

全ては御心のままに  全てはあのなすがままに

全ての人たちに足りないのは

ほんの少しの博愛なる気持ちなんじゃないかなぁ

 

愛が全ての人たちに…

ああ全てが人並みに…

ああ全てが幸せに…

ああこの幼稚な気持ちが  どうか永遠でありますように…

(永遠なるもの/中村一義

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私が敬愛するアーティスト、中村一義さんの世界を紹介するシリーズ。まだ中村一義さんがデビュー間もない頃の、まだ若さを感じつつも、純粋な思いを綴った曲たちを紹介します。

今回の「永遠なるもの」…ファンの間でも人気の高い曲です。中村一義さんにとっての理想郷とでも言うのでしょうか…切なる想いが綴られています。

確かに、歌詞から感じるのは若さであり、青さでもあるのですが…理想として抱く分には、その人の自由ですよね。たとえ現実でうまくいかないと感じていても、みんなの中にもきっとこんな理想郷があるから、この曲に惹かれるのでしょうね。

 

どうせうまくいかないから…と言って、理想を追うことを諦めてしまったら、そこで成長は止まってしまいます。

現実でうまくいかないからこそ、私たちは考えて、試行錯誤して、前に進んでいくのです。

今私たちの前に大きく立ちはだかっている新型コロナウイルスも、私たちがどう乗り越えていくのか?をみんなで考えることによって、この先の私たちに大きく影響すると思います。

私たちひとりひとりが、理想をしっかりと持って、諦めずに前に進むこと。こう書いてしまうと大袈裟ですが…まずは私たちひとりひとりが、日々の生活をポジティブに過ごすことで気づくことや発見することを、自分の中にしっかりと積み重ねていくこと。

みんながポジティブな気持ちを持ち続けていれば、世界中のみんなが幸せを感じられるようになるはずです。自分1人だけが幸せになるのではなく、みんなで幸せを分かち合える世界…それが私の理想郷です。

私のこの幼稚な想いも、どうか永遠でありますように…。